長老はかく語る
「よう来た。来訪者の諸君。わたしは長老をしておるジフと言う。」
天空の城、長老の部屋。
そこに居たのは、優しそうな雰囲気の老爺だ。
……一点を除いて。
「角……?」
そう。
額に小さな角が二本生えている。
「これは魔角と言いましてな。わたしら魔族の力をコントロールする器官なのですじゃ。」
「魔族!?」
驚きの声をあげたのはユウシ。
「魔族は滅んだと聞きました!」
「数は減ったがな。今もこうして生き延びておりますじゃ。」
長老は笑いながら言う。
「で。ジェシーの悩みって何なの?」
「それについてはわたしが話そうかの。要件を言う前に、わたしらが城暮らしをしておる理由からじゃ。」
長老はかく語る。
かつては魔族も地上で暮らす一種族だった。
魔族は他のどの種族よりも魔力の扱いに長け、魔法の開発と行使においては他の追随を許さなかった。
ある日、一人の若者が魔王を名乗り、仲間と共に世界中で戦いをしかけだした。
よくある若者の無軌道と、当時の魔族達は静観していた。
痛い目をみて帰って来ると。
誤算は、魔王の魔力。
全線全勝、世に敵は無しと言った具合に勝ち続け、いつしか魔王は増長していった。
そしてとうとう、神につばを吐いた。
それに怒った、神を敬愛する人間達。
世界全ての人間に働きかけ、対魔王を掲げる。
数の力にさすがの魔王も押され始める。
人間達は、魔王派ではない一般の魔族にも襲いかかる。
魔王が敗れ、追い詰められた魔族は城に立て籠る。
そして、持てる限りの魔力をもって、城を浮上。
隠匿の魔法も使い、城ごと世の表舞台から姿を消した。
「と、まあ。以上が魔族の歴史ですじゃ。また、魔王を討ち取った人間が興した宗教が、クリシャナ教じゃ。城の跡地に本山を構えての。」
能力一覧
天職:豪商 技能:看破B、 交渉術C、 黄金率B、 量産B、 計算D
加護:九十九神 技能:人格投与S、擬人化S、具象化S
能力:縮地D、幸運A、武士A、射手A、覇気D、隠密D、木工技師B、料理A、罠設置B、悪路歩方C、鍛冶師C、エンチャンターS(max)、精神防御B、魔具師C、仕立て師C、薬師D、応急措置B、薬物耐性A、千里眼D、漁師D、解体B




