権利問題
俺は今、クリシャナ教と対立している。
「相手は女神のためならなんでもやりかねない信者の集団。その彼らが神敵と定めるのです。俺に戦争を仕掛ける……なんて事もあり得るでしょう。」
俺がヴァーキナの貴族になると、大陸大戦の危険性が高まる。
「有事のためにも、ヴァーキナには間接的な位置にいるべきです。」
「それは……分かるが……。」
ギルベルトは理屈と人情の間で葛藤しているのか、渋る態度が変わらない。
「ギルベルト、良いではありませんか。それだけの実績を積んでいると思うわ。」
アンジェリカは乗り気だ。
(先王がなぜ俺をあそこに置いたかを考えたら、当然の選択だ。)
だが、女王の決断はその上をいった。
「私としては、正式に土地を譲る事も考えているわ。」
これには、その場にいる全員が驚いた。
「陛下!いくらなんでもそれは。」
「あら。ガイがこれまで納めた金額は、十分土地の価値を満たしていると思うけど?」
「ですが貴族院に相談も無しに決めるのは、さすがに問題です。」
静かに控えていた側付きでさえ、思わず口出しするぐらいだ。
「では、吊り合う品を献上致しましょう。陛下、望む物はございますか?」
「あら。これ以上貰っては、誰も文句は言えないわね。」
土地の権利は前々から欲していた物。
この期を逃す手はない。
「ガイ。少し時間をくれないか?事が事だ。周りと相談したい。」
「分かりました、殿下。良い結果になるよう、期待しています。」
こうして、ヴァーキナ首脳との会談を終えた。
能力一覧
天職:豪商 技能:看破B、 交渉術C、 黄金率B、 量産B、 計算D
加護:九十九神 技能:人格投与S、擬人化S、具象化S
能力:縮地D、幸運A、武士A、射手A、覇気D、隠密D、木工技師B、料理A、罠設置B、悪路歩方C、鍛冶師C、エンチャンターS(max)、精神防御B、魔具師C、仕立て師C、薬師D、応急措置B、薬物耐性A、千里眼D、漁師D、解体B




