騒々しき宴
主催者である俺の挨拶もそこそこに、会を始めた。
立食式にしていて、それぞれが思い思いに話し、食べ、騒いでいる。
「wow! 本物の合法ロリね。so cute!!」
「うるさい。まだ合法じゃねぇ!」
「えぇ!今いくつ?てか、何?その格好。」
「師匠の趣味だ。それより、お前に格好云々言われたくねぇぞ。」
「はじめまして、ロイツ族長の皆様、マシボノのタケル王。私はヴァーキナの後継者、アンジェリカと申します。」
「堅苦しい話は無しにしよーぜ。俺様は成り上がりだからな、礼儀はよく分からん。」
「私達ロイツ一同は、ヴァーキナ、マシボノ両国と友好な付き合いを希望しています。」
「キョウヤ。はい、あーん。」
「ユウシ様、わたしにもあれを!」
「ずるい!あたしにも!」
「ちょっ、ちょっと待って!順番。ねっ?」
あちらこちらで賑やかに時が流れている。
その中で、サイア侯爵が近付いてくる。
「主役の君がこんな所で黄昏れていて良いのかね?」
「主役と言っても、主催の仕事がありますから。」
「ほう。聖徳太子で、調停官かね。」
「シャーロック・ホームズはジブンでも知ってマス。とても有名な名探偵デス。」
「ここの料理全種制覇するわよ。ついてらっしゃい!」
「待ってください、ルキさん。」
「ルキもアイファも、慌てなくたって逃げたりしないよ。」
「ゲストに楽しんで貰い、無事に帰るまでが仕事ですよ。」
「真面目だねぇ。」
侯爵は、静かに苦笑する。
「そうそう、働きに見合うだけの報酬を組合に預けておいた。受け取ってくれ。」
「ありがとうございます。」
「お礼はこちらのセリフだよ。しかし、金銭だけでは味気なくてな。娘もやろうかと思っているのだが、どうだ?」
好意から来る提案だろうが、俺は乗り気じゃない。
「すみませんが、恋人や妻として見る事は出来ませんね。今後とも友人として付き合わせて頂きます。」
始めからこの答えを予想していたのだろう。
少し残念そうだが、納得した様子だ。
能力一覧
天職:豪商 技能:鑑定A、話術B、黄金率C、量産B、暗算D
加護:九十九神 技能:人格投与S、擬人化S、具象化S
能力:縮地D、幸運A、武士A、射手A、覇気D、隠密D、木工技師B、料理A、罠設置B、悪路歩方C、鍛冶師C、エンチャンターS(max)、精神防御B、魔具師D、仕立て師C、薬師D、応急措置B、薬物耐性A、千里眼D、漁師D、解体B




