遭遇 その3
「ただいま戻りました。」
王子の相手と狩猟任務を終え、侯爵邸に戻って来たのは、日がすっかり傾いた時間だった。
「あら、こんにちは。」
返ってきたのは、聞き覚えのない女性の声。
そちらを向くと、夫人とカトレア、そして、初対面の女性が午後のお茶会と興じていた。
「はじめまして。あなたがガイさん?」
「はい。侯爵家に居候させて頂いております。冒険者のガイです。以後、お見知り置きを。」
「二度ある事は三度ある。」と言う言葉がある。
「これはご丁寧に。私はアンジェリカ・アルバス・ヴァーキナと申します。」
予想通り、この女性こそヴァーキナの王女だった。
「この国の王族は、結構足が軽いのですね。」
俺は夫人に誘われ、お茶会に参加することになった。
王女とカトレア侯爵令嬢は会えば気軽に話す仲だそうで、このようなお茶会も結構頻繁に行われているらしい。
「兄様達と会われたのですね。確かに私達は、一般と比べたらそれなりに自由にさせて貰っています。」
図書館を歩いていたり、外国に行こうとしたり、臣下とはいえ供を連れずに他人の家でお茶したり。
(どうせ、物陰で護衛が待機しているのだろう。第一王子は不要そうだったけど。)
何気に民衆に近い印象を持った。
「お姉さまは王家でも特に皆の幸せを望んでいるの。お姉さまが王様になれば良いのに。」
「私は王となる兄を支え、国のためになる結婚が出来ればそれで良いのよ。」
カトレア相手だからか王女様の言葉使いが柔らかくなる。
能力一覧
天職:レンジャー 技能:射手A、覇気D、隠密D、木工技師B、料理A、罠設置B、悪路歩方C
加護:九十九神 技能:人格投与S、擬人化S、具象化S
能力:縮地D、幸運A、武士A、鑑定A、鍛冶師C、エンチャンターS(max)、精神防御B、魔具師D、仕立て師C、薬師D、応急措置B、薬物耐性A、話術B、千里眼D、黄金率C、漁師D、解体B、量産B




