改革始末
俺の一言で芽吹き、根付いた麺文化は、足止めされていた商人や冒険者によって、世界中に広まっていくだろう。
「お久しぶりです。ガイ様。」
「こんにちは。リマナさん…でしたよね?」
「はい。ゴードンに捕らえられ、陛下とガイ様の活躍により解放。今は陛下の元、宰相として政治を執るリマナです。」
焼きウドンを食べているところに来たこの美人が、彼女自身が言う通りタケルの側近だ。
「耳に入っていると思いますが、不当に集められた木材は相場より安い価格で市場に放出。商船、交易船の修復は順調との事。罪なく奴隷になった者も賠償金を払い解放済みです。賠償金は没収したゴードンの資財から払っているため、国庫は揺らいでおりません。」
「タケルの統治も滑り出しは順調か。しかし、なぜ俺にこの話を?」
この国において、俺の立ち位置は腕のたつ旅の冒険者だ。
間違っても政治に関わる事はない。
「陛下は執政全てを私に一任。今日も治安維持と挑戦者の相手をしており、報告に耳を傾けて下さいません。……陛下のために頑張っているのに。」
「要はタケルに褒めて貰いたいんだな。」
「そっ、そんな事ありません!」
リマナはタケルに惚れている。
冷静優秀な雰囲気を出しているが、タケルの話題を出せば簡単に素が出る。
「よ!リマナ。ガイも一緒か。」
「陛下!どうしてここに!」
(噂をすれば本人。)
「腹減ったから飯にな。リマナは昼はまだか?」
「はい!」
「よし、一緒に食おう。いつもありがとな。」
「陛下のためならば、これくらい。」
俺は食べ終わったから席を離れる。
「ごちそうさま。」
能力一覧
天職:レンジャー 技能:射手A、覇気D、隠密D、木工技師B、料理A、罠設置B、悪路歩方C
加護:九十九神 技能:人格投与S、擬人化S、具象化S
能力:縮地D、幸運A、武士A、鑑定A、鍛冶師C、エンチャンターS(max)、精神防御B、魔具師D、仕立て師C、薬師D、応急措置B、薬物耐性A、話術B、千里眼D、黄金率C、漁師D、解体B、量産B




