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異世界を九十九と一人旅  作者: 書積 詠人
第5章 南大陸
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戦神ヘラクレス

「チャンピオン・タケルがラッシュラッシュラッシュ!一方ガイ選手、危なげなく全回避!戦況は、まったくの互角!!」


試合開始から十数分。

流れるような連打を仕掛けて来たタケルが、初めて距離を取った。


「強いやつに会えて嬉しいぜ。これなら、武器を使って良いな。」


そう言ってリングの外に置いてある箱を開く。

中には多種多様な武器が詰め込まれていた。


「それ全部がお前の武器か?」

「おうよ。俺様の加護(ギフト)、ヘラクレスには【武芸百般】ってのがあってな。どんな武器でも使いこなせるんだぜ!」


タケルが取り出したのは、大太刀。

刀術勝負を挑んできた。


「大和武を名乗り、なおかつヘラクレスの力を持つか。暴れん坊だな。」

「それが、俺様だぜ!」


タケルが目の前に迫り、刃が走る。

俺は瞬時にザンキを抜き、大太刀とかち合わせる。


「おお!受け止めたか!」

「自ら造った一振りに、身体強化のエンチャント。これが俺の闘い方だ。」


それでも徐々に押されているのが分かる。


「良い機会だから訊こう。なぜゴードンの護衛をしている?」

「そう言えば訊きたがっていたな。大した理由じゃねぇよ、ただ強いやつに会いやすいからだ。」

「なるほど、それほどゴードンは恨みをかってるのか。じゃあ、負けた人が奴隷に堕ちているのも知ってるのか?」

「あぁ。だが、俺様の頭じゃ救えねぇし、追っ手に強者がいるかもで何もしてねぇや。」

「助けられるならば助けたいと。」

「何を考えているんだ?」


そろそろ腕もきつい。

やはり、こいつは強い。


「実は、俺はお前に王になって貰いたいんだ。」

能力(スキル)一覧


天職(ジョブ):レンジャー 技能(アビリティ):射手A、覇気D、隠密D、木工技師D、料理A、罠設置B、悪路歩方C

加護(ギフト)九十九神(つくもがみ) 技能(アビリティ):人格投与S、擬人化S、具象化S

能力(スキル):縮地D、幸運A、武士A、鑑定A、鍛冶師C、エンチャンターS(max)、精神防御(マインドプロテクト)B、魔具師D、仕立て師C、薬師D、応急措置B、薬物耐性A、話術B、千里眼D、黄金率C、漁師D

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