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夕顔美人  作者:
3/4

ユウナ

次に店長に案内された場所はバックヤードと呼ばれた扉の向こう側だった。


開けて入ると、先程の店内とは全然違った空間があった事に驚いた。


ソファーにテーブル、大型テレビ、雑誌、マンガ、ランニングマシンに美顔器…


その光景に見とれていると店長は、その奥にある衣装の沢山かかったウォークインクローゼットから私にあうモノを探している。


ニコニコしながら持ってきた衣装はどれもスケスケで初めて着るにはだいぶ勇気のいるものばかり…


覚悟はしていたが、ここまで大胆なものを最初から着れる奴がいるのだろうか…


そんな私の様子を見ていたのか、店長は奥の方から

「最初はこのへんにしとく?」

と言ってレースクウィーンの衣装とセーラー服とポリスと書かれた制服を持ってきた。


「これ、順番に全部着てみてね」


そう言われて広い部屋に1人残された。

最初にポリスを着てみた。


鏡に映る自分は正直、変だった。

恐る恐る店長を呼ぶ…


「うん!可愛いじゃん!」

お世辞がうまい人だな…と思ったら、さっきまで気さくで良い人そうだった店長が急に胡散臭い人に見えてきた。


とりあえず要求されたポーズで写真を撮っていく。

どれも手で目元を隠している。

こんな事で知人バレしないものなのか不安にもなった。


その後、セーラー服を着た。

その時のコメントは

「可愛いねぇ!でも、なんか普通かなぁ…」

そりゃ、まだセーラー服着て外を歩ける年ですよ!

その突っ込みは心の中で留めた。


レースクウィーン姿は自分でもアレ?って思うほどしっくり馴染んでいた。

結局、入り口に張り出された写真もレースクウィーンのモノになった。

店長はその写真を眺めて笑った。

「こりゃー今日から客がつくぞお」

受付の中でさっきの金髪も激しく頷いていた。


「ところで、名前何にする?」

振り向いた店長にいきなり聞かれて困ったけれど


その時ハマっていたゲームの主人公の名前にする事にきめた。


私の名前は『ユウナ』

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