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夕顔美人  作者:
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はじまり

<はじまり>


高校生最後の年…

通信制の高校に通っていたにもかかわらず私はバイトもせずに家に引きこもっていた。


私は馬鹿だけどブスではない。

だけど、これといってやりたいこともない。


きっと、この頃の私はモヤモヤした年頃だったに違いない。


机に広げていたフリーの求人雑誌を今日も眺めて途方に暮れていた。

「決まらないし、1番給料のいいバイトにしよう!」

そう決めたこの一瞬から世界は変わっていく…

いや、自分の美しき世界が壊れて行くのに気づかなきゃいけなかったのに…

この時の一瞬の判断で、私は抜け出せない蟻地獄にダイブしてしまった。


広げた求人雑誌はカテゴリー分けされていた。

・地域別

・短気アルバイト

・ナイトワーク

・高収入ワーク


「ナイトワーク?」

そのページにはいかにもスナックかキャバクラみたいな店内の写真が沢山載っていた。

時給2500円〜と書いてある。

時間は19時からラストまで応相談…

資格は…18歳から30歳まで(高校生不可)

時給の高さに驚いたけど、半分社会人の高校生が働くにはリスクが高かった。


「やっぱハイリスク・ハイリターンなのかね…」

そんな事を口に出し、あきらめた上で高収入ワークのページをめくってみた。


先ほどのページと違うのは写真がないって事。

日給35000円以上可能

月給80万以上可能

週1からの出勤OK!

時間は昼の部12時から18時

夜の部18時からラスト

※アリバイ対策万全なので、親バレ・彼バレ・知人バレの心配はありません!

18歳から募集!

高級マンション寮完備!


なんと至れり尽くせりな!

どのページもこのような言葉が踊っていた。


ナイトワークよりずっと安心感がある上に1日35000円??

私は、日払いだし2日で辞めてもいーやって思って携帯を握って番号を押していた…


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