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信疑の恋  作者: 菜有なぅ。
9/11

矛盾と信用。

ひさしぶりやねんっ^p^

なんでやゆうとな、

大阪行ってきてん。

うちのふるさとやから、むっちゃ懐かしかったわ~。

あ、ふるさととてか、産まれや。


そんして、すぐ東京来てん。


グリコやたこ焼き屋なんやて、賑やかでなー。

なんか…子供のころちょい思いだしとってな?

胸がいっぱいやったわー…


ちとう、方言わかるけん。

やけど、東京弁?みたいぃなんが、いつもの話言葉やから、

ちとうなんやで。

ほんまは、関西弁喋りとうて。やけど恥ずかしいゆうてなー。



こんどまた大阪行きたい思たわ。


実家があるわけじゃないんよ?

ただ、友人の家に遊びに行っとって産まれた、アレや。


やから、東京モンやけどな。


なんか懐かしかってん。


ちとう、方言間違っとってるかんえ、見逃してぇなー。


てかぁ、なんやろね?

関西弁なると、話長ぅなるけん。

どうでもいい話やなんやて、ぽんぽん出てきよってなー?


んじゃ、ばいならー。てことにせんと、終わらへんかってんなー。

うん、ばいなら。




「えっ…タカヒトとあんたが知りあい?」


清島は、表情を変えずにじっとしていた。


「私とタカヒトさんは…カレカノなんです…

 るんさんや璃菜さんも知っていると思いますが、タカヒトさんは不登校でしたよね…


 その間…は…わたしと交際していたんです…ブログで知り合って…

 それから私がここに転校してきたことを伝えると、ひどく…驚いてました。


 奇跡じゃないかって。俺の大親友と同じクラスだし、って…」



「…。タカヒト…」

私たちの知らない間に起きていた出来事。

そう思うと、さびしくなった。


「あんた、タカヒトと付き合っておいて、道のことも誘惑するの!?!?!?!?

 ありえない…ありえない!!!!!!!!!」


るんが大声で叫んだ。


「るん…」

私には止められない…

るんには、私が止めてはいけない強いなにかがあった。


「ごめんな…さい…


 タカヒトさんのことは好きです。今も。これからもきっと。


 でも、道大くんのことは…まだ知らないんです。

 それにわたし…知りたくないんです。


 知ったら…好きになってしまうから。





「…。あれ、ちょっと待って?」

「はい…?」


おかしい…おかしいよね?


「さっき言ってた代知ってカレ。

 そしてタカヒト。


 清島さん、二股してるの?どういうワケ?」


「ッあ…」

清島の表情が変わった。



「確かに…だ…。


 ありえないよ…清島…


 だいすけのことはもう信じられない。


 けど、あんたの本性。すこし合ってたの?


 道、タカヒト、その代知くん…そしてあたしたちのキモチを、踏みにじってるじゃん!!!」




「…。違う…。そうじゃないんです…………」


さっきまでは、だんだん信じることができてきてたのに…。

清島を一瞬でも信じた私たちがバカだった…。




「何が違うの!?」

私がそう叫ぶと、清島は泣き出してしまった。


「違う…」



「違わない!!!!!!!!!!」


るんが最後にそう言い残し、私たちはその場をあとにした。



「ほんとに違うのに…」



清島は泣いていた。


このとき、私たちが清島を信じてあげれば…


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