矛盾と信用。
ひさしぶりやねんっ^p^
なんでやゆうとな、
大阪行ってきてん。
うちのふるさとやから、むっちゃ懐かしかったわ~。
あ、ふるさととてか、産まれや。
そんして、すぐ東京来てん。
グリコやたこ焼き屋なんやて、賑やかでなー。
なんか…子供のころちょい思いだしとってな?
胸がいっぱいやったわー…
ちとう、方言わかるけん。
やけど、東京弁?みたいぃなんが、いつもの話言葉やから、
ちとうなんやで。
ほんまは、関西弁喋りとうて。やけど恥ずかしいゆうてなー。
こんどまた大阪行きたい思たわ。
実家があるわけじゃないんよ?
ただ、友人の家に遊びに行っとって産まれた、アレや。
やから、東京モンやけどな。
なんか懐かしかってん。
ちとう、方言間違っとってるかんえ、見逃してぇなー。
てかぁ、なんやろね?
関西弁なると、話長ぅなるけん。
どうでもいい話やなんやて、ぽんぽん出てきよってなー?
んじゃ、ばいならー。てことにせんと、終わらへんかってんなー。
うん、ばいなら。
「えっ…タカヒトとあんたが知りあい?」
清島は、表情を変えずにじっとしていた。
「私とタカヒトさんは…カレカノなんです…
るんさんや璃菜さんも知っていると思いますが、タカヒトさんは不登校でしたよね…
その間…は…わたしと交際していたんです…ブログで知り合って…
それから私がここに転校してきたことを伝えると、ひどく…驚いてました。
奇跡じゃないかって。俺の大親友と同じクラスだし、って…」
「…。タカヒト…」
私たちの知らない間に起きていた出来事。
そう思うと、さびしくなった。
「あんた、タカヒトと付き合っておいて、道のことも誘惑するの!?!?!?!?
ありえない…ありえない!!!!!!!!!」
るんが大声で叫んだ。
「るん…」
私には止められない…
るんには、私が止めてはいけない強いなにかがあった。
「ごめんな…さい…
タカヒトさんのことは好きです。今も。これからもきっと。
でも、道大くんのことは…まだ知らないんです。
それにわたし…知りたくないんです。
知ったら…好きになってしまうから。
「…。あれ、ちょっと待って?」
「はい…?」
おかしい…おかしいよね?
「さっき言ってた代知ってカレ。
そしてタカヒト。
清島さん、二股してるの?どういうワケ?」
「ッあ…」
清島の表情が変わった。
「確かに…だ…。
ありえないよ…清島…
だいすけのことはもう信じられない。
けど、あんたの本性。すこし合ってたの?
道、タカヒト、その代知くん…そしてあたしたちのキモチを、踏みにじってるじゃん!!!」
「…。違う…。そうじゃないんです…………」
さっきまでは、だんだん信じることができてきてたのに…。
清島を一瞬でも信じた私たちがバカだった…。
「何が違うの!?」
私がそう叫ぶと、清島は泣き出してしまった。
「違う…」
「違わない!!!!!!!!!!」
るんが最後にそう言い残し、私たちはその場をあとにした。
「ほんとに違うのに…」
清島は泣いていた。
このとき、私たちが清島を信じてあげれば…