偽名
意外な展開キターーーーーーーーー
「最屋!」
私も…そしてるんも、最屋の発言に驚いてた。
ダイスケと同じ考え方。
確かめたかった。
「さっきのスパイっていうの…自分で思ったことなの?」
るんが問うと、最屋が呆然としながら首を横に振った。
「まりやんぬの考え。なんでか分からねぇケド、アンタが言ってって言われて…。
で、俺の考えみたいに演技しろって。まぁ、お前ら2人にだけは教えてやるが。」
…!まさか…?
違うよね…?
「もしかして…後輩のダイスケって人と繋がってる?毬夜ちゃんとか、最屋とか…。」
…。
「そうだよ。てか繋がってるもなにも、ダイスケとまりやんぬ兄弟じゃん。
とぼけんなよー(笑)」
は???
「だって…。苗字違うじゃん!来古野毬夜と坂口だいすけ…ぜんっぜん違うし。」
「だよね、璃菜とおなじ意見。なんで兄弟だと思ってるの?変なのー。」
るんと私は顔を見合わせて笑った。
「はー?お前らまじとぼけてんの?坂口だいすけって偽名っしょ?
あー、それ俺とまりやんぬしか知らないのかも。あっ、そうだった!
まりやんぬに、兄弟ってことばらすなって言われてたのにー。ヤバッ
お前ら、言うなよ!!」
「う…うん…。」
嘘でしょ?ダイスケ…が偽名?
るんの唇がかすかにふるえていた。
「アハハッ、るん、本気にしないのっ。まだ分からないでしょ。
ほら、最屋ってばかだしー(笑)アハハ!
確かめに行こ。」
…。あたしだって信じたくない。
けど、言ってることと思ってることがぜんぜん違ってしまう。
嘘でありますように。