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信疑の恋  作者: 菜有なぅ。
5/11

いじめ


教室へ戻ると、お昼のジカン。

…と、清島のまわりに人だかりができていた。

「なに?いきなり人気になったの?」

璃菜は清島の元へかけた。


「や、逆っぽい。清島いじめられてんじゃん。」

清島の周りには、学校でも有名な悪女たちが集まっていた。


「なに?お前は道も、しかも海タローまでとんの?きっも…」

特に、男好きの多嶋 未佳(みか)は沸騰ちゅう。

「ほら、男子たちもこんな奴らいやでしょ?いろいろ言ってやんなよ。

最屋なんて、もっとも嫌いそうじゃん。こういうコ。」

おつぎは来古野(ここの) 毬夜(まりや)

この人は、町内でも恐れられてるイジメっ子。

なんでも噂では、警察も手を焼いている人らしい。

とにかくヤバい人。この人に目をつけられたら終わり…

なんだけど、絡みやすくて、嫌い以外は全部好きな人っていういいコ…でもある。

すると最屋が、立ち上がった。

「でも俺、これ以上悪い事すっと進学できないんだケド。」

「んーじゃあ、あたしが全部責任もつ。いいよ、みーんなあたしが言ったってことにして。

 どうせ、今頃変わんないし。ねっ!」

「もー、まりやんぬ超優しい♡ダイスキ~~」

「きもっ、抱きつくなし最屋!!!」


「じゃ、言うケドぉー。

お前、キャラつくってんじゃねえの?そんな…漫画描いたよーなキャラいねえだろ普通?

なに?この学校にスパイでもしてるわけ?まじうざいんだけど。

スパイとかすんなら、もっと正々堂々戦えし。実は強いんだろ、キャラつくってんなら。」


うおおおおおおっ

最屋、言ったぁぁ!!!!!やんべぇ。

ダイスケが言ってたこと、まんまじゃん。

「やっぱ、スパイってほんとなのかなぁ?いまの最屋の話だと…

皆きづいてたのかね?清島のコト。」

璃菜が驚いていた。

「だよねっ…。びっくり!!!」


「ハハッ…それまじあるかもぉ。なに?ほんとなわけ?清島ぁ?」

ひゃあ、怖ぇぇ。

毬夜ちゃんが、清島の胸ぐらを掴んで席から立たせた。

「ひっく…あたしぃ…そんなんじゃないです…ゔ…ひっく…」


「アハ^^とうとう泣いちゃったね、清島ぁ。

気の毒だけど、やっぱいい気味って思えちゃう。」

璃菜…だけでなく、見ていた人全員が笑い声をあげた。

道を見ると…

嘘!!!!!!!!!!!!!!!!

道も、笑ってた。

「璃菜ぁ…道も笑ってる…。清島のこと好きなんじゃなかったのかな?

それとも今だけ皆に合わせてるのかな…?」

「嘘ぉ!ほんとだぁ!!!!!なんかよく分かんないけど…嬉しいねぇ♪

ハハ★★」


ルンルン♪

いつもは『るん』『るん』してないけど、今はちゃんと嬉しい♪


でも、なんでだろう…?

しばらく様子を見た方がいいのかな。


「はっ…。」

多嶋が鼻で笑った。

「自分だけが悲劇のヒロインなわけ?じゃあ、あたしらはどうなんの!?

大事な大事な人たちを、いきなり来たクソウザい性格のブス女に奪われて、おとなしく見てろって!?

んなわけないでしょ…???ふざけんなよ…。」


「ほんとほんと。未佳、たまにはいいこと言うねー。アハハ」

「清島ほーんと糞ブス糞ウザだねー。はやくどっか転校しろしww」

「ちょーハッキリ言うねーwwまぁ、私らもスッキリするよねーww」


皆笑ってた。

道も…。

清島だけは、クラスメイト全員に囲まれて、泣きじゃくっていた。



そんな様子を、ニヤニヤと見つめる男がいたのを…道大だけが気づいていたのだった。

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