表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
信疑の恋  作者: 菜有なぅ。
3/11

情報



「ダイスケぇー。聞きたいことあんだけど。」

高1E組の教室。

るんがそう呼びかけると、出てきたのはヤンキー風の小柄男子。

「え、まじ?この人なの、情報屋って?大丈夫?」

私はるんの制服の裾をつかんで、後ずさった。

「だいじょうぶ。いいヤツだよ、ダイスケは。見かけはアレだけど…

てか、璃菜怯えすぎだよ!(笑)へーきだよ。」

るんは、笑顔で言うけれど…

ホント、何コイツっ。

超怖いんだけど!!大丈夫かよぉぉぉ!

私が青ざめた顔をしていると、そのダイスケとかいうやつが喋りはじめた。

「あ、森田パイセンじゃないすか。なんすか、できる限りなら答えますケド。」

後輩からそんな言葉づかいされるとまじムカつく!!!

と、るんはそんなことお構いなしに事情を説明した。

「あぁ、清島はですね…。

 彼氏が東京でも有名な暴力団の1人で、清島自身も、本当はめちゃくちゃギャルで

 強いらしいっす。

 理由はわかんねーんすけど、この学校にスパいってるのかな的なー。

 まじあの性格が芝居だったら、超ウケるよな、アハハハハっ

 まぁ、俺のかしらの情報っすけど。」


「「え…。」」

もちろん、私とるんは青ざめた。

スパイ?彼氏?暴力団?

よく分からないけど、私たちは知ってはいけないことを知ってしまった…


「あ、そう。また清島の情報が出次第、教えて。」

「ハイ、りょうかいーす。」

ダイスケさんは、教室の中へ戻って行った。


「ヤバいね、清島…

てか、情報料とか取られないの?」

るんは、顔をうつむかせて、

「普通はとるんだけど、ダイスケあたしのこと好きみたい。

 告られてフっちゃったんだけど、いつもと変わらず接してくれるし…

 自分の好きな人はタダだ、って。」

と笑った。

「へ…え。」

るんも、こんな恋愛されてるなんて。


なーんか、悔しーい。

あたしも好きな人、つくるしっ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ