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学園に通う皐月芽依(男子)と文月陽葵(女子)の話

今日は珍しく早く起きれたのでゆったりと準備していたら、結局いつもと同じ時間に出ることになってしまった。


失敗したなぁ…と思いつつもしょうがないのでそのまま学園へ向かう


学園に着き、教室に向かっていると、見知った後ろ姿を見つけた


俺の想い人の陽葵ちゃんである

たまたま同じ時間帯に来ていたらしい



「あ、おはよう陽葵ちゃん!珍しいね!一緒になるの」


「おはよう。実は寝坊しちゃって」


「そうだったんだ!俺もよくやっちゃう」


え!?陽葵ちゃん寝坊とかするんだ!

なんでもそつなくこなすイメージがあったので意外でより可愛く思えてしまう



「っていうか俺、今日朝からじいちゃんの筋トレに巻き込まれてさぁ…普通に疲れたわ」


「ほんと〜?芽依くんすごく元気そうだけどなぁ」



陽葵ちゃんは最近、俺のことを名前で呼んでくれる


自分の名前を呼ばれるのはあまり好きではないが、これは大分嬉しい

なにせ、最初は「皐月くん」だったのだ

その頃は特になんとも思ってなかったけれど、もし今その頃に戻ったらと考えるととても寂しいので、仲良くなれて良かったと思う


「元気そうに見える?まあ、元気の良さは俺の数ある長所のうちの一つだからね。長所を伸ばして損はないよ」


「数あるって…笑 自信すごいね〜!尊敬したい」


「ありがと♡」


「どういたしましてー」


「…あれ?尊敬したいってことは今は尊敬してないってことじゃね?」


「あ、気づいた?じゃあ尊敬するわ」


「まさかの試練だった!?」


「んふふ〜。面白いね」


うん、可愛い 審議するまでもなく最高にかわいい

からかわれても全然良い、なんなら嬉しい


「笑ってる陽葵ちゃんかわい〜ん。付き合ってー!」


「相変わらずだね〜ぜったいイヤ」


「流れるように断られた!?」


「えへ」


「え、かわいい」


「突然の語彙力低下」



うん、やっぱり気軽に「付き合って〜!」とか言えるこんくらいの関係が良いな〜と思う


ガチ告白してフラれたら絶対泣くし、その後の関係も考えたら不用意には出来ないし、…と言い訳をたくさん並べて弱気になってしまうのだ



「やっぱ、彼女は清楚系がいいよなー」


「あーほばーかどじまぬけー!」


「遠ざかり方がかわいい」


「かわいいで済ませすぎだよー、女子?」


「女子だったら仲良くしてくれる?」


「えぇ〜?むりだよ♡」


「言い方で誤魔化せると思うなよ?」


「ごめーんね?ゆるーして?

   怒っちゃやーよ♡」


「全てを許します」


「へへ、ちょろいね?」


「おいおいおい」


軽口を叩きつつ教室まで向かい、中に入ると教室に入る


陽葵ちゃんは友達の方に行ってしまったので俺も自分の友達の方に向かう


次二人で話せるのいつだろうなぁ…


下心あるまま近づくのを卑怯かもしれないとも思うけど、アプローチしないまま終わるのも嫌だし、しばらくこのままでいいやと思って早数年だ


陽葵ちゃんに彼氏がいたことがあるのは知ってるし、別に俺が最後の恋人になれたらそれで幸福だから


だから、縁だけ断たないでほしいと君に想っている

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