がまんのまほう
こネコの ニャーゴは、おなかが ペコペコ。 そこへ、ネコノヒゲ ちょうろうが、「おいも」を 1こ もってきました。 「お! ニャーゴや。これを あげよう」 「やったー! だいすきな おいもだニャ! いま すぐ たべちゃう!」
「まてまて、ニャーゴ」ちょうろうが いいました。 「いま すぐ たべたら、おなかは いっぱいに なるが、おいもは それで おわりじゃ」 「えー、いやだ」
ちょうろうは、はたけの ふかふかの つちを ゆびさしました。 「もし、その おいもを いま たべるのを がまん して、この つちに うめたら…」 「うめたら?」 「つぎの ひには、おいもが 2こに ふえて でてくるんじゃ」
ニャーゴは、おいもと つちを みくらべました。 「えー! 2こに なるのは うれしいけど… でも、いま たべたいニャ…」 ニャーゴは いっしょうけんめい がまん しました。 「…わかったニャ! あした 2こ たべる! うめる!」
ニャーゴは、おいもを 1こ うめました。
つぎのひ。ほんとうに 2この おいもが なっていました! 「ちょうろう! ほんとだ! 2こ あるニャ!」
「うむ。さて ニャーゴや」ちょうろうが ききました。 「その 2こ、どう するかな? いま 2ことも たべるか?」 「たべるニャ!」 「もし、その 2こを たべないで、もう いちにち がまん して うめたら、どうなるかな?」
ニャーゴは、はっと して かんがえました。 「1こが 2こに なったから… 2こ うめたら… あしたは 4こに なるのかニャ?」 「そのとおりじゃ!」
ニャーゴは、また おなかが すいていましたが、ぐっと がまん して、2こ とも うめました。
つぎのひ。 はたけには、4この おいもが なっていました! 「わー! 4こだニャ! すごい!」
ちょうろうは ニッコリ しました。 「もし さいしょの ひに 1こ たべていたら、おいもは 0こ じゃった」 「でも、2かい がまん したら、4こに なったな」 「さいしょに うめた 1こと、そこから ふえた、おまけの 1こが、いっしょに あたらしい おいもを よんできたんじゃ」 「これが『おまけがおまけをよぶ』の ちから じゃよ」
「やったー!」 ニャーゴは、4この うち 1こを とっても おいしそうに たべました。 「のこりの 3こは、また うめるニャ! そしたら あしたは 6こだ!」 ニャーゴは、いま たべる たのしみと、ふやす たのしみの りょうほうを おぼえました。
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【にゃーごの ふえるおいも のうた】
こネコの ニャーゴにゃーごは
おなかが ペコペコ ぺっこぺこ~
ちょうろうが くれたのは
おいしい おいもだよ~
「やったー! たべるニャ!」
「まてまてニャーゴ~」
「いま たべたら おわりじゃよ」
「うめたら ふえるかも しれんのう!」
ニャーゴ がまんで うめました
ドッコイショ! トントントン!
つぎのひ みたら ふしぎふしぎ~
いーち の おいもが~
にーこ に ふえた!
おまけが ふえた! わーいわーい!
「もういっかい ためすニャ!」
にーこ を うめて ドッコイショ!
トントントン! トントントン!
つぎのひ みたら びっくりびっくり~
にーこ が よーんこ!
ふえたふえた おまけもふえた!
ニャーゴは うれしいニャー!
「ちょうろう! すごいニャ!」
「うむうむ、がまんは おまけを よぶのじゃ」
ニャーゴは よーんこの おいもを みて にっこり
「いま 1こたべて、のこりを うめるニャ!」
ドッコイショ! トントントン!
つぎのひ みたら ふしぎふしぎ~
さーんこ が ろっこに!
がまんのまほうで ふえたふえた!
ニャーゴは ニコニコ ごきげんニャー!
複利




