どれにしたら、もらえる?【モンティホール問題 ベイズの定理】
こネコの ニャーゴは、おさかなが だーいすき。
あるひ、かしこい ネコノヒゲちょうろうが、ニャーゴを よびました。 「ニャーゴや。ゲームを して、かったら おいしい おさかなを あげよう」 「やるニャ!」
ちょうろうの まえに、はこが 3つ あります。 (はこA、はこB、はこC)
「この 3つの うち、1つだけ おさかなが はいって おる」 「あとの 2つは、からっぽじゃ」 「さあ、おさかなが はいって いると おもう はこを、1つ えらんでごらん」
ニャーゴは、うーんと かんがえて、 「これだニャ!」 まんなかの「はこB」を えらびました。
「ふむ。『はこB』じゃな」 ちょうろうは、ニャーゴが えらばなかった「はこA」と「はこC」を みました。 「わしは、どこに おさかなが あるか、ぜーんぶ しって おる」 「だから、ニャーゴが えらばなかった 2つの なかから、かならず からっぽの はこを、1つ あけて みせよう」
ちょうろうは、「はこA」を あけました。 「ホレ! ここは からっぽ じゃ」
「さて、ニャーゴよ」 のこっているのは、ニャーゴが えらんだ「はこB」と、のこりの「はこC」です。
「さいごの チャンスじゃ」 「おまえは、さいしょに えらんだ『はこB』の ままで いいか?」 「それとも、のこった『はこC』に、えらびなおす(かえる)か?」
ニャーゴは まよいました。 (うーん、どっちだろう…)
ちょうろうが、やさしく いいました。 「よーく かんがえるんじゃ」 「さいしょ、ニャーゴが えらんだ 1つの はこと、えらばなかった 2つの はこ、どっちに おさかなが ありそうじゃったかな?」
「えーっと、2つの ほうが おおいから、そっちだニャ!」
「そうじゃ! わしは、その『2つの グループ』から、からっぽの『はこA』を どかして あげたんじゃ」 「もし『2つの グループ』に おさかなが あったとしたら…?」
ニャーゴは、めを まるく しました。 「そっか! 2つの グループの いきのこりだから…」 「かえるニャ! ぼく、『はこC』に する!」
ちょうろうは ニッコリ わらって、「はこC」を あけました。 そこには、おいしそうな おさかなが ありました!
「やったー! おさかなだニャ!」 (ちなみに、ニャーゴが さいしょに えらんだ「はこB」は、からっぽ でした)
ちょうろうは、ニャーゴに いいました。 「『こたえを しってる ひと』が、わざわざ ヒントを くれた ときは、かえた ほうが うまくいくんじゃよ」
モンティホール問題 ベイズの定理




