ごちゃごちゃのほうそく
こネコの ニャーゴは、つみき遊びが 大好き。 きょうも、かしこい ネコノヒゲ長老の お部屋で、遊んでいます。
「できたニャ! ニャーゴキャッスル(お城)だニャ!」 ニャーゴは、赤い つみきと、青い つみきを、きれいに 並べて、高ーい お城を 作りました。 (とっても せいとん されて、かっこいいニャ!)
「うーん、ニャンだか あきたニャ…」 ニャーゴは、作った お城を、 「えーい! ガッシャーン!ニャ!」 ぜんぶ こわして しまいました。 つみきは、お部屋中に ばらばらに、ごちゃごちゃに ちらばって しまいました。
それを見ていた 長老が、ニッコリ わらって 言いました。 「ニャーゴや。おもしろいことを したのう」
「見て見て! ぜーんぶ こわしたニャ!」
「うむ。ところで ニャーゴ」 長老は、ばらばらに なった つみきを 見て 聞きました。 「その つみき、このまま ほって おいたら、元の かっこいい お城に もどるかの?」
「えー? もどらないニャ!」 ニャーゴは、首を ふりました。 「ぼくが、つまないと、お城には もどらないニャ。ずーっと ごちゃごちゃの ままだニャ」
「そうじゃ、そうじゃ!」 長老は、ポンと ひざを うちました。 「それが、この せかいの ふしぎな『きまり』なんじゃよ」
ニャーゴは、ちらばった つみきを 見ながら 聞きました。 「長老、なんで みーんな、ばらばらや ごちゃごちゃに なっちゃうニャ?」
「うむ。それが『ごちゃごちゃの ほうそく』じゃ」 「この せかいの 物は、みーんな、ほって おくと、『ごちゃごちゃ』『ばらばら』『ちらばる』方に、かってに 行って しまうんじゃ」
「へえー! みんな ごちゃごちゃが 好きなんだニャ!」
「そうじゃ。だから、きれいな ままに したり、せいとん したり するには、力が いるんじゃ」 長老は、ちらばった つみきを 見て 言いました。 「ニャーゴが『えい!』と 力を 出して、お城を つみ直したり、お部屋を おかたづけ したり しないと、せかいは どんどん ごちゃごちゃに なって いくんじゃよ」
「わかったニャ! ぼく、ごちゃごちゃに まけないニャ!」 ニャーゴは 元気よく 言うと、ちらばった つみきを あつめ はじめました。 「おかたづけ したら、長老、おやつに しようニャ!」
「ふぉっふぉっふぉ。そうじゃのう。ごちゃごちゃの ほうそくに かつ 力を 出したら、おいしい お魚クッキーに しようかのう」 長老は、やさしく わらいました。
エントロピーの法則




