やっと冒険?
えー、今日もエアコンを修理してる。今日はこれで3件目。冒険者ってなんだっけ?軽トラに乗ってエアコンを直したり、洗濯機直したり、乾燥機能つけたり、除菌機能付けたりする仕事だったっけ?
今日を振り返ってみよう。あ、昨日は宿屋で寝たんだけど、えー、起きて1件目、昨日のお婆さんの家のエアコンに昨日の爺さんと同じ機能を付けた。聖女のメイスもらった。私、何になるの?聖剣と聖女のメイスもらっちゃったけど。
なるほど、ダンジョンか。確かに道がダンジョンだった。あぁ、田舎の獣道ダンジョンね。
んなわけあるかぁ!!
で、2件目、洗濯機壊れたから直せとのことで直すついでに乾燥機能と除菌機能付けておいた。簡単簡単。ついでに魔力消費を抑える回路も組み込んだ。これで電気代も安くなるだろう。
んで、エアコンとしては3件目なのがさっきのね。昼を過ぎ、やっとギルドに帰ってきた。モンスターは?だいたい冒険ってゴブリンとかなんかほらいるじゃん。
ゴブリンねぇ。ゴブリンロードのおじちゃんとかは居たなぁ。そういえば、おじちゃんと最近会ってないなあ。また顔出しに行こ。確かこの近くのダンジョンにいるらしいし。
とりあえず、冒険者登録できたし、次はどこの『ダンジョン』に行くんだろうなぁ。レンジとか?冷蔵庫とか?そんな感じのダンジョンだろうなぁ。
「王家が法外な電気代をふっかけて来やがった」
お爺さんが駆けてきた。次は発電所かぁ。どうしようかな。ついでに川からいい感じの配管にしながら水力発電作ろうか。ついでに、ここの豊富な魔力が瘴気になったときに困らないように瘴気力発電も作っておこう。あ、ついでに防火の柵も作るかぁ。
とりあえず村の出入り口のところに防火柵を作ろう。しばらくは王都の貴族同士のしがらみで動けないはずだしね。
「おじいちゃん、王家との境目に連れてって。アリス頑張る」
「おお、可愛いお嬢ちゃん。何をするん?」
「攻撃に備えて防火柵作ろうかなって。おそらく戦争になるでしょ?王家に電気依存するのやめよ」
「そういうことか。なら、任せろ。俺のRRの農道のスポーツカーが火を噴くぜ」
冒険者?いいえ、村の自警団だね。これは。村が要塞になりそうだね。冒険者のすることって家電の修理と敵からの侵攻を防ぐための防御なんだなぁ。
思いついたのが強すぎた。防火しながら相手の魔力をそのまま発電に使ってしまおうというなかなか悪い知恵だなぁ。ということで、送ってもらった。
まずは木を取り寄せる。せっかくなので技を使おう。この前もらった聖剣で。
縦横無尽に木を伐採する。神速で駆け抜ける一閃の連鎖。
「エアカッター」
やっぱり魔法って便利。一気に1000本ぐらい切れた。よし、ここに穴を等間隔で掘るように重力魔法をかけながらその千本を地面に突き刺す。馬が通れる高さがあるところは一カ所だけにしておく。
さて、ここで私のスキルだよね。
『禁煙』
そう言いながら、付与魔法で禁煙を付与する。なぜこれができるのか。私は知っている。私のスキル『禁煙』は魔力を注ぐことによって場所に作用させることができることを。だから、この木のすべてに付与魔法で『禁煙』を付与して、火がつく前に魔力に変換される。これで、火の魔法は効かない。
「これで、完成」
「おお、これはただの木ではないのか?」
「攻めて来た時分かるよ。近くに川はある?」
「おう。すぐ近くにあるぞ」
「なら、そこに水車作って回そう。電気起こせるかも」
「おう。そうじゃ、それなら防火柵をそこにも作っておけばどうかのう」
「それいいかも。遠距離武器も欲しいね」
「古の武器じゃが火縄銃ならあるぞ。鍛冶のカジ爺さんに話通しておこうか」
「ありがとう、おじいちゃん」
なんで、戦おうとしてるのだろう。まぁ、いいや。これ、魔力尽きたら詰むからなぁ。よし、水魔法に対する防御は明日でもいいだろう。
何をしてるんだろうなぁ。てか、速くない?エアコン直して次の日戦争準備してるの早くない?まぁ、いいか。考えるの止めよう。
明日こそはゴブリンロードのおじちゃんに会いに行こう。どうせ、明日はギルドにいる人たちのおうちを回って家電の改造に追われるのだろう。
大丈夫、それも冒険!!
冒険!!




