平坦と兵站
翌朝、勇者のところに転移する。嗅ぎ慣れた男の臭いと、物凄い臭いがした。臭い。とってもクサい。しかも、横たわっている勇者と聖女と、魔法使い。
とりあえず、私は勇者を起こし、旅の準備を整えさせようとする。ちなみにコイツの聖剣はそんなにデカくない。
あと、持たされている武器の方の聖剣も聞いてるほど、豪華では無い。金キラではあるけど、趣味が悪い。あと、聖女は胸デカいなぁ!魔法使いも!!
あぁ、嫌だ。コイツらの服全部切り裂いてやろうかしら。私だって恋愛したいのに。ブレイズとは、なかなか会えないし、他に男の子の知り合いいないし。
とりあえず、全員に転移魔法で服を着せ、さっさと冒険に旅立とう。
「えーと、どちら様だっけ?」と勇者エクスに言われ、「アリスです」と返す。私って魔法使い?それとも聖女、それとも勇者?そもそも魔王の娘だしなぁ。里帰りついでなんだよね。
「とりあえず、勇者様のかっこいい無双が見たいですわ」とエリスが言っていた。コイツ魔法使えるのかな?あと、聖女フローリアも勇者に憧れの視線を向けている。
エクスのエクスカリバーはさっき剥けていなかった。とりあえず、この色惚け阿呆共と共に里帰りを開始しよう。
「兵站は確保してるの?食糧とか武器とかあるの?」と私が詰めると「俺の力をなめるなよ」と勇者が言い、フローリアとエリスが「勇者様かっこいいですわ」と話していた。
答えになっていない馬鹿を見て、「あー、そうなるかぁ。ミーーーン」と思っていた。とりあえず、色惚けカスを1発ずつ超微弱ビリビリを敏感な部分に当てて起こそう。
頭が起きてないんでしょ?とりあえず兵站が必要だよね。とくに食糧。昨日もらっていた食糧はもう尽きていた。早くない?昨日の今日だし。
まぁ、いいや。とりあえず、コイツらが戦えるかどうか見てやろう。まずはゴブリン。ちなみにゴロウおじちゃんとは関係がない。
勇者が剣を引き抜き倒そうとする。腰が入ってない。威力無さそう。あと、腕の振りが大きすぎる。私だったら腕振ってる間に脇にキャベツ当てられるくらい大きい振り。身体の統一も効いてない。
なんとか倒せていたけど、コレはダメだろ。弱い、弱すぎる。なのに、エリスもフローリアも「勇者様かっこいい」と熱狂している。コイツらアカンわ。
とりあえず、私が見本にと、近くの森にいたイノシシ型モンスターを転移させて、魔法使いの力をみてみよう。
「ファイア」と唱えるものの出ている火は私の胸並みに小さい。指先が少し光る程度。これじゃいかん。ということで、美味しく焼けるぐらいの温度感で焼こう。
「じっくりファイア」
いい感じに焼いて倒せた。だが、兵站は確保できても、平坦な胸は変わらない。




