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終わりの見えない結婚活動

婚活を始めてかれこれ8年。

私の運命の人は、いったいどこにいるのやら。

複雑怪奇な道のりをここに記録してみることにした。


まずは自己紹介から。

大手企業に勤める父、専業主婦の母、兄と私の4人家族。家族仲もよく、比較的裕福な暮らしをしてきた。

幼少期は、学業優秀、ピアノに書道と芸事にも優れた才女であった。華やかな顔立ちではないが、黒髪ロングのストレートヘアーでおっとりとした性格の私は、人生初のモテ期を経験。

ちょっとすましていた私の鼻がポッキリ折れたのは高校時代。進学校のレベルについていけず、底辺で只管に頑張った。家と学校の往復のみで、勉強に明け暮れた生活では恋をすることは叶わなかった。

国公立大学の受験に失敗した私は、私立の女子大へ進学した。旧帝大をはじめ国公立に通う友達を羨み、やさぐれてしまった私はサークルに所属しなかった。相変わらず、家と学校の往復のみで、小さなコミュニティの中にいた。

気づけば二十歳になり、大学を卒業。就職難の時代であったが、女子大のブランド力もあり大手企業の事務職に内定を頂けたことは幸運なことであった。

人生山あり谷ありとは正にこのことだと思った。

ここまで来たら、あとは早く素敵な方と結婚して、専業主婦になるだけ。昔から私の夢は変わらない。素敵なお嫁さんになって、幸せな家族を築くことなのだから。

しかし、気がつけば入社3年が経過。

結婚する友達も出てきたけれど、私にお付き合いの経験は未だにゼロだ。こんなにいい会社に就職できたのに、なんで誰も声をかけてくれないの。その時、倫理の授業で習ったある言葉を思い出した。

シンデレラコンプレックス

いつか白馬に乗った王子様が私を迎えに来てくれる


何もせず、男性から声をかけてくれるのを黙って待っていた私。美人な同期達が合コンに明け暮れるのをみて、はしたないと思っていた私。馬鹿だろう。私は猛省した。なぜ一緒に合コンに参加しなかったのか。

そして、古い考えの母はクリスマスケーキの話を良くするようになった。お前の価値は今がピークだと。早く孫の顔が見たい。いつまで経ってもお付き合いのない私に痺れを切らして、ついに先陣をきった。親同士の交流会へ。

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