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完全無欠の青春傍観者  作者: 十六夜烈也
第一章 一年一学期編
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第二十三話 二人だけで登校

部活動が本格的に始まり、翌日。

朝の7時頃、涼介の携帯には4件の通知がくる。

それは涼介、和也、瑠美、青山の四人のグループチャットの通知だった。四人で行動するようになってから、瑠美がグループチャットを作成したのである。ランニングを終えてシャワーを浴び、髪を乾かし制服に着替えた涼介はスマホを確認する。


『ごめん涼介君!今日から朝練に参加するから登校も一緒にできそうにないわ!本当にごめんね!』

『私も、朝練に行かないといけないからごめんね!』


二人とも言葉の後に「ごめんなさい」と謝っているキャラクターのスタンプを送っている。4件の通知の正体は瑠美と青山からの連絡だった。

二人は今後、朝練に参加しなければならなくなったため、どうやら下校だけでなく一緒に登校する機会も減ってしまうようだ。仕方ない事情に涼介は納得し、返信する。


『俺は全然気にしてないから、二人共朝練頑張ってくれ。』


涼介が返信した数分後、またグループチャットの通知が一件増える。和也である。


『涼介、俺はいつも通り坂道らへんでお前と合流するぜ!』


和也だけはいつも通り一緒に登校できるらしい。と言っても和也と合流するのは駅を降りて学校へ向かう途中の坂道であるため、一緒に歩いて登校するのはたかだか数分程度である。だがそんな気遣いに涼介は感謝し『了解』という敬礼したキャラクターのスタンプを送る。


学校の最寄り駅へ着くと、いつもなら声をかけてくる瑠美と青山がいないことに、事前に二人が来ないと分かっていても多少の違和感を涼介は感じる。一人で歩くのは入学式以来だな、と感じながら歩き始める。そして坂道を歩き始めたころ、後ろから和也が自転車をこいでやって来る。


「おはよう涼介!俺たち二人だけで登校ってのは、なんだか新鮮だな!」

「おはよう和也。これからはこれがいつも通りになりそうだな。登下校共によろしくな」

「おうよ!クラスが変わったとしても卒業まではお前と行動するぜ!」


二人が坂道を登り終わろうとすると、大きな声が響いてくる。朝練をしている生徒たちの声である。


「アイツら、もう頑張ってんだなぁ」


和也が漏らした声に涼介も「そうだな」と相槌を打ち、二人は教室へ向かう。


教室内は昨日までと違って生徒の数が少なかった。まだ登校していない生徒もいるのだが、ほとんどが朝練に参加しているためまだ来てないのである。少し閑散とした教室の様子を見て、涼介と和也はお互いに目を合わせて「ふっ」と笑う。

二人が席に着いてから数分後、ぞろぞろと朝練を終えた生徒達が教室へ入って来る。それに紛れて瑠美もやって来る。一緒にやって来た一人の女生徒に瑠美は「じゃあね~」と言って席へ向かう。


「おはよう涼介君。ごめんねぇ~一緒に登校できなくて!」

「おはよう瑠美。俺は別に気にしてないから、これからも朝練頑張れ。ところで、さっき一緒にやって来た人は知り合いなのか?」

「ああ、彼女は赤坂優香ちゃん。体力測定の時仲良くなって、部活も同じバスケ部だったから話すようになったんだ!」

「へぇ、良かったな、知り合いができて。他にも知り合い居んのか?」


そう尋ねたのは和也である。


「他に、というかクラスの女の子とはみんな話すようになったかな。体力測定の時全体でそういう雰囲気になっちゃって。特によく話すのはヒカリと優香くらいかな。」

「なるほどな。俺らも体力測定で男子全員と話すようになってよ。直樹と孝輔中心に知り合いが増えたぜ。なぁ、涼介?」

「あぁ。直樹が上手くまとめてくれたおかげでクラスに打ち解けることができるようになったな。」

「へぇ~男子でもそういうのあったのね?そう言えば涼介君たち市原君と高橋君とは下の名前で呼び合ってたね」


瑠美に限らず他のクラスメイトも部活を通してなのだろうか、今まで見なかった組み合わせで話している人が多い。青山も今は直樹と孝輔の二人と話している。

そこへ九条先生がやって来て、まだ席に着いてない生徒たちに向かって「座れ座れ」と扇子を振り回しながら言う。

全員が席に着いて教室内が落ち着いたところでホームルームが始まる。


「部活が始まってからお前らクラスに知り合いが増えたからか、よく喋るようになったな。だが私が来るまでには着席しておけ。では今日の連絡事項を伝える。と言っても無いに等しいけどな。内容は入部届についてだ。既に何人か私の元に来たが、入部届には担任の印鑑を押してもらわなければならん。昨日みたいに授業が終わった直後や休み時間になる度に私の元に来るのはさすがに困る。だから、印鑑が欲しい奴はこの後ここにやって来い。以上だ。では入部届出す奴は来い。」


昨日の昼休み、涼介は先生に呼び出されて昼休みの途中までは先生と一緒に居たが、話し終わって先生が職員室に戻った後に多くの生徒がやって来たのだろうか。そうならば昨日先生は昼食を無事にとることができたのだろうか。と涼介は考える。

ホームルームが終わると、数名の生徒が九条先生に印鑑を押してもらいに向かう。

次回、新たに新キャラを追加します。

よろしくお願いします。

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