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現実的にはありえないが人間が潜在的に望んでいる願望の充足を直接的に書けばいい
なんだかんだ言って、なろう系はその傾向が特に強めですが、ラノベ自体が読む人の欲望を映し出す鏡のようなものです。
というか創作系の娯楽全般がそうであるのでしょうけど。
なので、主人公の最初はある程度「現実の反映」をおこないつつ「願望の充足」を直接的に書いた方が読まれますね。
今は評価されてなくて大変だけど、ここは周りがおかしいだけで、違う場所に行けば俺は成功できるというのは異世界転移や追放物の基本的なテンプレパターンです。
今は評価されてなくて大変というのは現実で、ここは周りがおかしいだけで、違う場所に行けば俺は成功できるというのが願望充足なわけです。
恋愛であればモテない人間が高嶺の花にはなぜかモテるというものですね。
現実ではありえないからこそ、そういったお話は読まれるわけですよ。
少なくともなろうという場所はそういう場所なのだと思います。