表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
今日もあいつは忙しそう  作者: 猫が可愛いから食べたい
2/6

いつも通りだった

ぐっと

背中を伸ばして


重たい目を開いた

いつも何も変わらないような

空の色に何個か浮かんでいる空の雲


いつも通りの日常だ


いつも、もふもふのクッション

いつも、うるさくなく鳥たち

威嚇をするように

大きくあくびをした


いつもだったら

得意のジャンプをしても届きそうにない

空に浮かんでるあの雲が

いつもよりも近くに感じた


なんでだろ


「おい、そこにいるやつ聞こえてるんか」


どこからか聞こえてきた音に

僕は反応をした


その時、僕はやっと

僕がどこにいるのかがわかった


緑色のもふもふ

いつもいるような平らなところより

高いところにあって


きれいな空は

いつもよりもすこし低かった


「なぁ、そこのお前さん お前さんの近くに成っているその実をとってくれないか」


どこだ

僕は少し周りを見渡してみた

小さな赤色の実が届きそうなところに成っていた


よいしょっと

僕は

いつもの要領で腕を伸ばしてみると

いつもよりも少し長く感じる僕の腕


あっという間に

木の実を採ることができた


「ぶん投げてくれてもいいから 俺のところに届けてくれないか」


そう言っている

誰かさんに僕は思いっきり木の実を投げてみた


「おう、ありがとな」


とだけ言って誰かさんは遠くへといった

そういえばなんで僕はここにいるんだろう

僕は少し立ってみた


僕はいま木の上にいて

木の上で寝ていて

いつもだったら椅子の上のモフモフなクッションの上にいる


そういえば

寝ているときに不思議な夢を見ていたような

見ていなかったような


考えた

けど答えにたどり着くことはできなかった



少ししてから

衝撃が走った



僕は木の上から落ちたようだった


まあそれもそうだろう

木の上でうまくバランスのとることは 

できないだろう


いつも

家にいてごろごろして

寝ていたのだから


まあそんなことは忘れて

さっきの誰かさんを追いかけてみよう

まだ遠くに入っていないはずだ


すこし走って

小さかった人がどんどん大きくなってきた


僕はそっと

横に並んで誰かさんの歩幅にあわせて

歩いた


「おっと さっきの木の上にいたやつか」


そういった誰かさんに僕はうなずいた


「さっきはありがとな、ところでお前はどうしてあの木の上にいたんだ?」


僕はその質問に対する答えをまだわかっていない

それを誰かさんに伝えてもよかったのだが

なんかカッコ悪いなっとおもって

首をかしげておいた




さっきよりも遅くなった

誰かさんに僕もあわせてゆっくり歩いた


「まあ、そんなことはどうでもいい お前さんはもしかしたら町へ行く人か?」


そう聞かれて

僕は特に考えていなかったが

とりあえずうなずいておいた


「そうかだったら これをきたほうがいいちゃんとフードもかぶっておけ」


そういって誰かさんは歩きながら

何もない空間からはこのようなものを出して


ひらひらとした服を渡してきた


「あとこれも何かの縁だ 俺の名前を教えておく」


そういって 誰かさんは箱をどこかに消して

足を止めて僕を見た


「俺の名前は、長いからサーベと呼んでくれ」


そういって

サーベは何もなかったかのように

歩き始めた


僕はおいて行かれないようして

歩いた


「サーベ、僕は名前を憶えていないんだもしよかったら考えてはくれないか」


僕はそういった


「無理だ、俺はモノを考えることが苦手なんだ」


そういわれた

まあそれもそうか

僕はサーベからもらった服を着てフードをかぶって

さっきと同じように横を並んで歩いた


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ