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異世界金融 〜 働きたくないカス教師が異世界で金貸しを始めたら無双しそうな件 〜 #いせきん  作者: 暮伊豆
第7章

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171、乾燥

見境なく暴れるアースドラゴン。まるでステージ上で大暴れしてセットを壊しまくるドラマーみたいじゃん。手が付けられない。

もう一度同じことをすれば今度こそ即死するんだろうけど……無理だな。あんな大暴れするデカくて凶悪な魔物にピンポイントで棍を刺すなんてさ。


欲張って乾燥なんか使わないで『火球』で爆裂させてもよかったか……だってアースドラゴンの素材なんて惜しすぎるだろ。肉だって食べてみたいし。


となると、どうしたものか。


徹甲弾とか徹甲魔弾の連射で額をぶち抜きたい気持ちはあるが、さすがにそれは魔力の無駄遣いがすぎるしなぁ。徒労に終わる可能性の方が高いし。


あれ? なんかこいつ、村方面に向かってない? あ、魔力に惹かれてるのか。そりゃそうだ。イグドラシルをがりがり齧って回復とか考えてんじゃないの!?

やっぱトドメが要るな……


ぐへっ、魔声からブレスから撃ちまくりかよ……マジで見境ないのな。魔声はともかく、しれっと収束ブレスが混じってやがる……あんなの防げないぞ。

死に損ないのくせにしぶといなぁ。あんまり暴れると肉の味が落ちたりしない? 大丈夫? 急がないと……


おっ! 巨大な落穴! 奴の前脚が二本まとめて落ちた! しかも上から氷の塊が! 氷塊弾か!

普通の魔物ならぐちゃっと潰れて終わりなんだが……やっぱ無傷か。だが動きは鈍った。足がより深く埋まったからな!


『風操』


このチャンス、狙うしかないだろ!

背後を、やや上方から首の付け根の真後ろをさ!


ぐっ、ぶはっ、くっそぉ……

めちゃくちゃしやがるな……


こいつ、地面に向かって全方位ブレスを吐きやがっただろ? 土砂やら泥が爆裂したわけか……見えやしねぇ……


『烈風』


うっわ、クレーターができてるじゃないか……なんて奴だ。


だが……ふふっ、所詮は魔物か。自分で作ったクレーターのせいで登ってこれなくなってやがる。見た感じ半径百メイルの半球って感じだし、一番深いところから二十メイルも進むと傾斜がきつくなって進めないって感じだな。

無理に進もうにも土がぼろぼろ崩れてアウトか。こいつってデカいだけでなく相当重そうだしね。


なっ!?


進行方向にブレス?

マジかよ……大地を削って傾斜を緩やかに!? この程度のことは日常茶飯事ってことか。やるなぁドラゴン……スロープができちゃったよ。


やれやれ……やるしかないか。


『アレク、大丈夫だった? 後は一人でやるから離れててね。』


むっ? 反応がない……大丈夫なんだろうな?

気になるけど後回しだ。アースドラゴンが回復する前に終わらせないとな。


『隠形』


あいつに通用するかは知らないが……


『業火球』


あいつの鼻先に着弾するように。


よし命中。鉄が沸騰するような温度でもどうせ効かないんだろ? いいんだよ。数秒だけお前の鼻をごませればな。


『風操』


行くぜ。真上からの落下式往生せいやアタック。

ふん、ブレスで火を吹き飛ばしたか。だがもう遅い。往生せいやぁぁああ!


手応えばっちり!

数十センチは突き刺さった!

死ねや!


『乾燥』


ぶふっ、また全方位ブレスかよ。

だが、ずいぶんと威力が弱かったなぁ? 私は十メイルも吹っ飛んでないぜ?


おまけに不動は突き刺さったままだし立ち上がることもできないようだな?

あれでまだ生きてんのかよ。とんでもなくしふといな。


だがもう抵抗できまい?

さっと近寄り不動に触れて、ささっと『乾燥』


よし。今度は何の反応もない。これは終わっただろ。


では、背中に直接手を触れて、収納を……できた!


いよっしゃあああああぁぁ!

ほぼ無傷のアースドラゴンゲットだぜぇええええ!

これはやばいぞ! 超お宝じゃん! 素材どうしよう!? 肉はみんなで食おう!


『消音解除』


うっわぁ……めっちゃうるさい。風の音でも虫の鳴き声でもないただの雑音なのに。これが世界の音か。


「カース、お見事だったわね。すごいわ!」


おおっ、いつも通りの声なのにやけに大きく響いてくるじゃないか。やっぱ肉声は違うよね。


「アレク、やっぱり大丈夫だったんだね。伝言が届かないから少し心配したよ?」


「大変だったわ。ほらあそこ。あの辺りに埋まってたの。セルジュ君と二人でね?」


んまっ! つまり密室ってわけか! さぞかしいい匂いのする密室だったんだろうなぁ。


「とっさにセルジュ君が風壁を張ってくれて助かったわ。」


「危うく二人とも泥だらけになるところだったよ。そんなことよりカース君すごかったね! アースドラゴン相手にあんなに接近戦を挑むだなんて。スティード君が聞いたら羨ましがること間違いないね。」


「アレクをありがとね。前半戦で二人が援護してくれたからだよ。さすがにあれは援護なしでは突撃できないもん。」


「うふふ、よかったわ。でもカースが無事なのが一番ね。」


「すごいよね! ちょこちょこ吹っ飛んでたけど無傷だなんてさ! 汚れてすらいないじゃん!」


ふふふ。もちろん自動防御を張ってたからね。

でも実は無傷じゃないんだよね。

こっそり身体強化を使ってまで不動をかなり強く握ってたからね。手の平と手首が痛いんだよなぁ。あと不動の反対側は腹に当ててたし。ドラゴンウエストコート越しだってのにアザになってそうかな。

まあ、ほぼ無傷だね。


「よし。解体は後回しにして、とりあえず戻ろうか。疲れたからね。」


「それなら私が操作するわ。カースは座ってて?」


「おっ、ありがとね。助かるよ。」


頼むぜアレク。ミスリルボードは軽い分揺れやすいからね。

はぁー疲れた。


それにしても、不動を刺してからの乾燥は凶悪だなぁ。元は洗濯のための魔法だったのにね。いやぁ怖い怖い。

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