プロローグ
よく晴れた昼下がりのこと、少女は姉と一緒に木下で本を読んでいました。しかし、少女は本を読むことに対して退屈だと思い始めました。
すると突然、少女の目の前を赤い目を持つ白いウサギが横切ったのです。さらに服を着て、二本足で走るといった珍しい格好で……
珍しく思った少女はウサギの後を追いかけました。しかし、ウサギの走るスピードは速く、追いつくことが困難でした。
ウサギを追いかけることに集中しすぎた結果、少女は地面にあいている大きな穴に落下してしまいました。
かなり高いところから落ちてしまったようでした。しかし不思議なことに痛みは全くありません。
辺りを見渡すと、そこは廊下のような場所でした。確か穴に落ちははずなのにと少女は不思議に思います。
そんなことを考えていると、再び白いウサギが走っていくのを見つけました。
ウサギの後を追っていると、少女の前に小さな扉がありました。当然、少女の大きさでは小さな扉に入ることは出来ません。
どうしようか悩んでいると小さな扉の近くに瓶が置いてありました。そこには「飲んでください」という文字が……
試しに飲むと、少女の体はどんどん小さくなっていきました。ちょうど、目の前の扉と同じくらいの大きさまで小さくなりました。
少女は扉に手をかけ、扉を開いて中へと入っていきました……