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俺は幸せをこの手で掴み取る  作者: シラス
一章イシュタージュへようこそ
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5話「訓練」

本編5話です。


「足をふらふらさせるな!重心はしっかり保て!」

「は、はい!」

「なんだその攻撃は!そんな攻撃ウルフどころかラビットにすら当たらないぞ!」


 ──きっつい!


 重心を下げた状態でもう何時間も素振りをしている。そのため足が震えて仕方がない。


「よし、休憩入るぞ」

「りょ…りょう、かい…」


 やっと休憩だ…



 昨日、訓練をつけてくれとお願いして了承を得て騎士団とともに王都へ帰り、俺はそこで別れ宿にいこうとした際に、「訓練は明日の夕方からやるぞ」と言われたのでそれに返事をし宿でログアウトした。


 ログアウトしてからは家事をやったりとまぁ今まで通りの生活。


 その翌日夕方からの訓練なので午前はログインせずただ時間を潰していた。15時頃にログインし、そこで依頼達成の報告を忘れていたことに気付きギルドに向かった。


 ギルドに入り依頼受付に行って担当のマリナさんの名前を出す。受付にいた人はマリナさんをコールで呼び出した。すると勢いよく現れたマリナさん。急いで来たようで肩で息をしうっすらと汗を流していた。


 まぁそんなことより受付にきたマリナさんが「よかった…1日経っても報告に来なかったから心配しました…」と涙目で安堵していた。どうやらとても心配させてしまった。

 不謹慎だが俺をこんなに心配してくれたことがすごく嬉しくもあった。


 昨日起きた出来事は、「ちょっと色々とゴタゴタがあって」とほとんど言わないことにした。

 騎士団の団長の事を話すのはやっぱり本人の許可が必要かと思ったためもあるがこれ以上マリナさんを心配させたくはなかった。


 この濁した言葉にマリナさんがさらに心配したことには気付かなかった。


 そんなこんなで夕方、冒頭の訓練だ。

 団の仕事を終えた団長が王都の北側、少し離れた森に開いたところがあるということでそこで訓練をすることになった。


 が、結果はまぁ悲惨と言うか。冒頭のスパルタ団長になるわけだが。


 筋はいいと言われ他のだがこう、ゲームで得た技術、しかもシステムによってその動きを苦なく出来ていたこともあって出来るだろとか思っていたら全然ダメだった。


 当分は剣の訓練というより体力作りや重心の置き方等、細かいところを鍛える感じだ。


 そう思っていたがここはゲームの世界だという事を思い出した。

 まぁ現実世界でも鍛えればいいかな。


 そう思ったらやる気が出てきた。


「再開するぞ」

「はい!」

「やる気満々だな、もう少しきついものにするか…」

「は?」

「よし、ではさらに訓練内容をきつくして行う」


 マジで?


太一「……」

エルナード「情けないぞ」

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