第82話 サルザンカの宝-『相乗り=潜入?』
「少し汚れていますが、ご了承ください」
「馬車として使えれば文句は無い」
ライランに案内されてアヌビスたちは一台の馬車へと来た。その馬車の幌は所々破けていて見栄えは悪いが、荷台本体はしっかりとした作りで重いものを乗せても、問題なく機能しそうだ。
さらに、その荷台を引く馬は、二頭つながれている。他の馬車が一頭なのを見れば、特別なのはよく分かる。人数が多いアヌビスたちには、機能重視で丁度よい馬車であった。
「では、さっそく出発させてもらいます。すぐにうちの者を連れてきますね」
「ああ、いい。俺らも馬ぐらい扱える」
アヌビスは、ライランに拒否を伝える。すると、ライランは無言で頷きそのまま他の馬車へと向った。
「馬鹿野郎。ここからシルトタウンまでどれぐらいあると思っているんだ。そんな長い間、誰が手綱を握るというんだ馬鹿野郎」
「別にお前に握れとは言っていないだろうが。お前は、ミルの相手でもしてやがれ」
あっさりと叩かれたヘスティアは、妙に戸惑う。
「あたしは、手綱を握るのが嫌と言っているんじゃない馬鹿。今この部隊には、握るほど余裕や暇は」
「お前は荷台の隅で遊んでいろと言っている。今俺の部隊にいるお前は、それに頷けばいいだけだ。部隊を率いていない今のお前は、ただの一兵士だろうが。そんな一兵士が、身を置かせてもらっている部隊の上官命令を無視するのか?」
カリカリとしているアヌビスに遊び人の仕事を与えられたヘスティアは、煮え切れない表情でミルに近づく。
「そこまではっきり言わなくてもいいじゃねぇかよ……それに、ミルの相手かぁ」
「私と一緒は嫌なの?」
不満そうな表情のヘスティアを見たミルは、不安そうな表情でヘスティアを見つめる。
グロスシェアリング騎士団最年少の14歳ヘスティアでも、流石に二桁になったばかりのミルに比べると大人の女性だ。
母親代わりのアレクトと姉代わりのルリカの両方を失ったミルにとっては、一番接しやすい歳の女性だ。そんなヘスティアがそのような表情をしていては、ミルも不安がるものだ。
「あ、いや。そうじゃないんだが……ん〜、まずは、自己紹介でもするか?」
ネイレードや騎士団ではいつも妹や末っ子扱いされているヘスティアは、年上の姉としての振舞い方をよく知らなかった。戸惑いながらも、ミルとのコミュニケーションを試みていた。「う、うん」
その自信のなさそうなヘスティアにつられてしまったのか、ミルもどこか他人行儀であった。
その二人は先に馬車の荷台へと入って行った。
「おお、久々のアヌビス少将様ぶりじゃねぇか。やっぱり、アヌビスはそうじゃなきゃ面白くねぇよな」
いつもは反抗してくるヘスティアを言い負かせたアヌビスを見て、アンスはケラケラと笑っている。
「うるさい。アンス、お前はケルンと荷台で待機だ。何か起きたら二人で対処しろ。ポロクルが手綱を持て。以上だ。あと、分かっていると思うが、シルトタウンに到着するまで俺に話しかけるな」
そう強く言い切ると、アヌビスは荷台の一番奥へと入って行った。
「ありゃりゃ、流石に黒の後は機嫌悪いな」
「兄さん。そんな態度でいると、いつ斬られるか分かりませんよ。リョウも気をつけたほうがいいですよ」
「ああ、分かる気がする。出会ったばかりの時に何となく似ている」
ケルンの忠告にリョウは頷く。何かあればすぐに剣先を喉元に向ける殺気に満ちた赤い瞳のアヌビスが、リョウの深い記憶から蘇った。
「だいじょ〜ぶ。むしろ、今のアヌビスの方が意外と安全なんだぜ。他人との関係を極端に拒むからな。話しかけたり触れたりしない限り無害な存在だな。『近づくな! 話しかけるな! 触れるな危険!』って、貼り紙してもいいぐらいだな。……お、それ面白いかもな」
「まるで、毒や爆弾扱いだな」
「兄さん。一応、アヌビスは上官なんですよ。もう少し言葉を選ぶべきです」
アンスの大胆な発言に薄っすらと笑うリョウと呆れる弟のケルン。
「冗談だって。それにケルン。上官だからって、気遣いするなって、アヌビスが言ってるんだから、気楽にした方がいいぞ」
「それは、そうですが……」
いつも以上の兄の陽気さに疲れだしたケルンは、少し諦め始めた。
「ほらほら、細かいことは気にしないこと。それより、シルトタウンまでの長旅の間、荷台の中で何して遊ぶか考えようぜ。ただし、アヌビスの剣の間合いに入らない程度の遊びだがな。俺は、最後の確認をするから、お前ら二人先に入ってろよ」
「あ、兄さん。それなら僕も手伝うよ」
「あ、それなら俺も」
荷台に足をかけようとしたリョウとケルンは、降りようとする。
「いいって、俺一人で十分。ポロクルと経路の確認をするだけだからさ」
明るく楽しそうなアンスは、無理矢理リョウとケルンを荷台に押し込んで幌を閉じる。
「まったく、貴方も大変な役回りですね」
幌を閉じてすぐに深い息を吐いたアンスにポロクルは優しく語り掛ける。
だが、その暗い息はすぐに隠されて、アンスは太陽のような笑顔をポロクルに見せる。
「大変じゃねぇよ。俺は、楽しく明るく満足のいく旅ができればそれでいいんだ。そのためなら、多少の苦労は喜んでするぜ」
「本当に、貴方までいなくならなくてよかったですよ。近いとはいえ、シルトタウンまではそれなりの距離。その間、鬱々しい旅では手綱を握るだけでも、体力を持っていかれそうですからね」
アヌビス部隊の今回の被害は、魔道書の読み手ルリカを奪われたことと、部隊では主力であり副部隊長の位置にいるアレクトの行方不明だ。
軍の部隊として考えると、大切に守り抜いてきた貴重な戦果である魔道書のを失ったことは、苦労が泡となって消えたのと同じことだ。その精神的ダメージは大きい。
さらに、頼りになる軍人が一人抜けてしまった。ただでさえ人数に余裕のなかった部隊だ。突然あいた大穴を塞ぐほどの余裕はない。
いつその穴を突かれるのか。そんな恐怖と不安を持っての旅は、部隊の神経をガリガリと削ってゆくだろう。
それ以前の最も大きなダメージ。それは、家族の二人がいなくなったことだ。
軍隊というくくりであり、血の繋がりもまったく無い。だが、共に生活する仲間をそう呼ぶのなら、彼らも家族と言ってもいいだろう。むしろ、お互い命を預けあい助け合った仲だ。それ以上と言ってもいい。
「明るく陽気な貴方の振る舞いが、いろんな辛さを忘れさせてくれます。知略や魔力といった力とは違う貴方のその能力は、どんな魔道書を手に入れても、どんな魔力をもってしても、真似ることはできないでしょうね。本当に、頭が下がります」
ポロクルは、階級では下になるアンスに軽く頭を下げる。
見栄やプライドと言ったもので相手を否定しない。敵わない所があるのなら素直にそれを認める。そして、その点では貴方の方が優れているとはっきりと口にする。
他の知識を学ぶ学者のポロクルは、他の才能を取り込むことに抵抗が無い。素直な人だ。
「ま〜なんだ。俺はそんな深く考えてねぇよ。ただ、好き勝手にやらせてもらっているだけだからさ。それに、ウジウジやってるのって、俺嫌いだからさ。みんながそうならないように、そうならないように、ってやっていたら、そうなっただけだしさ」
「それが自然とできるのが素晴らしいということです」
「い、いやぁ。照れるなぁ。よし、んじゃ、楽しくシルトタウンを目指すとするか」
「ええ、そうですね」
ポロクルは前へ、アンスは荷台へと乗り込んだ。
そして、その馬車を囲むようにライランたちの馬車が同じ速度で動く。まるで、アヌビスたちの馬車を護衛しているような形であった。
「魔道書を読めるって考えると、ネイレードだな」
「銃の扱いならディケの方がネイレードより上ですね」
「ディケか……胸の大きさならエノミアだったよな」
「兄さん。またそんなことで比べて」
「別にいいじゃねぇか。実際そうなんだろ。んじゃ、リョウ。エノミアだ」
馬車が動き出してから、荷台の中は三組に分かれている。
馬車の隅でぎこちないやり取りをしているのは、ミルとヘスティアだ。相手の質問に一言で答える。そして、相手に質問をする。それにまた一言で答える。そんな単調な会話をずっと続けている。それでも二人は飽きもせずそれを続けている。
時折ヘスティアは、ミルの持っている魔道書に視線を送っている。それはリョウの魔道書だと聞いている彼女は、あの実力主義のアヌビスが、無能な人間を生かすほどの価値がそれにあるのか興味があった。
だが、その本を見せて欲しいと、ミルに一言言えずにいた。年上に対しては大きく構えることのできるヘスティアだが、年下には人見知りしてしまうタイプのようだ。
ミルもヘスティアが本に興味がありそうだと、うっすらとだが気付いていた。だが、間違っていたらどうしよう。と、小さな不安が言い出す勇気をすりつぶしていた。そして、そのもやもやとした気持ちを持ったまま二人は会話を続ける。
決してお互い嫌っているのではない。あまり二人きりで向き合ったことが無いので、緊張しているのだ。
二人とも仲良くなりたいようだが、この様子ではかなりの時間が必要なようだ。
その対角の荷台の一番奥では、アヌビスが黒いマントで全身を包んで丸くなっている。
マントの襟をわざと立て、その童顔を隠すようにして目を閉じている。さらに、剣の鞘までマントで隠しているので、見えるのは黒いマントと黒い髪の毛のみ。まるで黒い塊が小さく寝息を立てているような状態だ。
その二つの真中に三角形を書くように、リョウとケルンとアンスは座っている。
そして、彼らがやっているのは、粒子算というゲーム(ポロクル発案)だ。
ルールは簡単。最大値となる人物を一人決める。今回は聖竜王となっている。
次に、一番能力の低い人を決める。今回はミルだ。
ミルからスタートして、彼女より少しでも勝っている物をもっている人物名を挙げる。一度出た人物は使うことができない。そして、最終的に聖竜王と言ってしまった人が負けとなるゲームだ。
元々は、人物の魔力や能力を読む力を養うために、リョウの授業の一環として取り入れていたのだが……。
「エノミア……俺、あまり知らないんだけど」
「ほら、あれだ。ネイレードにテキトーな報告してきた女だ」
「ああ、彼女ね。それなら、同じ部隊のエイレだっけ? 彼女の方が真面目さでは上だと思うよ」
「確かに、エイレは頑張りやさんだからね。でも、真面目って言うなら、ホルスの方が真面目だよね」
「ホルスか。あいつは、真面目と規律が人間になったような奴だからな。でも、槍の腕では、圧倒的に俺の方が上だな」
すでに、魔力や能力の枠を超えたものを基準としているので、パワーが増えたり減ったりとしているので、いつまでも最高値に到達しないというゲームになっている。
なので、軍の仲間のことをよく知ったり、世間話のきっかけにしたりと、話題を尽きないようにするにはよいゲームだ。
「兄さん。それは自意識過剰だよ」
「でもよ。前手合わせした時は、奴の槍を飛ばせたんだぜ」
「それは、ホルスが手加減しただけだよ。彼、本当に優しい人だから」
兄の大口にケルンは呆れ返っている。それでもアンスはホルスの実力を疑っていた。
「いや、そんなことはないぞ。本当は、凄いのは魔法だけで、武術は一般兵と同じぐらいなのかもしれないぞ」
「いや〜、実際に戦っているところを見たことがないから、はっきりとはいえないけど、ホルスって、グロスシェアリング騎士団の副団長だろ。武器の扱いぐらい分かっていそうだけど」
「リョウの言う通りだよ。実際、ホルスの実力値は、兄さんの7倍近くあるんだよ」
「いや、だからそれは魔力で補ってだな」
そのままゲームは中断。三人は、ホルスとアンスではどちらが強いのかわいわい話し合っていた。
「停まりますね」
無言で手綱を握っていたポロクルがその一言を発する。それを皆が耳にしてすぐに馬車は停まった。アンスは何かあったのかと、荷台を降りて外を見渡す。それに釣られて皆降りてくる。だが、アヌビスだけは微動だにしなかった。
道の先を見ているポロクルは、今部隊の総指揮を担当しているアンスに顔を送る。
「どうやら、ライランが停止させたそうです。原因は、あの人だかりでしょう」
ポロクルが言うとおり、道の先には馬車が数台停まっていて、多くの人が馬車を降りて群れを作っている。
進行の邪魔ではないのだが、その付近に来るとほとんどの馬車は、速度を落としたり停まったりしている。
ライランはその群れが気になるのか、一人徒歩で近づいてゆく。
「ふ〜ん。まあ、ライランが動かないなら、俺たちも動けねぇよな。それに、なんだか面白そうだ。なあ、リョウ。一緒に見に行こうぜ」
「ああ、いいけど。ケルンやポロクルは?」
アンスに手を引かれたリョウは、振り返って二人を見る。
「私は結構ですよ。馬車を道から外さなければなりませんから」
「僕もいいよ。人が多いところって好きじゃないし」
首を振る二人を確認したリョウは、アンスの後を追いかけた。
「なあ、何か面白いものでもあるのか?」
ライランに追いついたアンスは、人ごみで見えないものを見ようと試みる。その先にあるものを一足先に見ているライランは、興味ありげな目をしている。
「ええ、とても面白いものです。噂には聞いていましたが、見るのは初めてです」
その言葉に刺激されたアンスは、ライランを押しのけてそれを見る。
「げっ、まずい」
そう小さく呟いたアンスは、人ごみから飛び出た。
「アンス。何があったんだ」
「リョウ。後は任せた!」
少し遅れて到着したリョウと入れ替わるようにアンスは馬車へ戻ろうとする。
「お、そうだ」
だが、アンスはその足を止めて、にやりと笑いながらリョウの背中を突き飛ばす。そして、そのまま逃げるように馬車へと戻っていった。
押されたリョウはライランを巻き込んで人ごみの輪を突き抜ける。そして、二人は輪の中心に飛び出た。
「困った時の情報屋。いざとなった時の情報屋。これからを考える時も情報屋。さあさあ、最新情報満載のフノーラ誌はいかがですか〜」
そこには女の子が一人いた。多くの商人に囲まれた女の子は、小脇に紙の束を持って大声を出していた。
アヌビスと同じぐらいの身長で、見た目15歳の彼女は、肩が隠れるほど長さがある金髪を後ろでポニーテールにしている。
だが、全ての髪を一まとめにしているのではない。耳や目が少し隠れる程度、自由に髪が踊っている。動きやすさの実用性よりもおしゃれを取った髪形だ。
金髪の間からチラチラと客を見る紫がかった瞳は、何かを探しているような動きをしている。
袖の無い濃い紫の服。その上からは露出した肩を隠すかのような薄紫色のケープとさらに小さい濃い紫のケープと二重にかけている。
下はケープと同じ薄紫色のミニスカートだ。動きやすさを重視した選択だろう。だが、露出した足を隠すように、膝上までのロングブーツを履いていて、それまでもが同じ薄紫色だ。
服を紫で統一しているが、ところどころにある金のリボンで描かれたラインがアクセントとなって、紫のイメージが和らいでいる。
「情報屋?」
リョウがボソッと呟くと、中心にいた女の子がリョウとライランに気付く。
そして、品定めが終ったのか真っ直ぐリョウの元に近づく。
「そうです。情報屋です。貴族に人気な商品情報から、今一番売れているポカティの産地まで、商人のみなさんに役立つ情報ばかりですよ。どうです。フノーラ誌。一部銅貨10枚です」
紙切れ一枚を突き出されたリョウには、彼女の期待に溢れる紫の瞳がまぶしく感じた。
さらに、第一の客となるのだろう。リョウを見る商人の目線は尋常じゃない数であった。
「じゃ、じゃあ、一部貰おうかな」
目を付けられてしまって、断るに断れないリョウは、しぶしぶ銅貨10枚を出す。
その輝く硬貨以上に彼女の顔はパァアと明るくなった。そして、明るく元気な声が感謝を示す。
「ありがとうございます! 僕、テミスって言います。これからも、フノーラ誌をよろしくお願いします!」
リョウに深々と頭を下げるテミスに銅貨が差し出される。テミスがその手の先を見ると、そこにはライランのほのかに笑った顔があった。
「私も一部貰いましょうか」
その申し出にテミスは不思議そうにリョウとライランを交互に見る。
「あのー、ギルド内に情報誌は一部で十分な気がするのですが……」
凄く丁寧にテミスがうかがう。すると、ライランは笑顔で説明する。
「いや、彼は私のギルドの人間ではないのですよ。訳あってシルトタウンまで相乗りしてもらっているんです。流石にその間で読ませてもらうのは、礼儀に反すると思いまして」
「そうですか。では……ありがとうございます!」
テミスは銅貨と引き換えに紙を一枚渡す。
「おい、こっちにも一枚くれ」
「あ、はい。今行きます。では、失礼します」
テミスはライランとリョウに頭を下げて、他の商人の所へと向かった。
「へー結構詳しく書いてあるな」
「ですね。彼女が書いているのでしょうか? だとしたら、凄い才能です」
リョウとライランは、賑わう商人群の端でフノーラ誌を読んでいた。
「あのー、すみません。よろしいですか?」
二人が紙から視線を上げると、そこには紙の束の変わりに、小さな子袋を腰にぶら下げたテミスがいた。
「はい、何ですか?」
ライランがリョウの代わりに対応すると、テミスはモジモジしながら言いにくそうに言った。
「あの、さっきの話なんですけど。そちらの方は、ライランさんに同行なさっているんですよね」
テミスに聞かれてリョウは頷く。
「そうですよ。彼、リョウ君は、私のギルドをシルトタウンまで護衛してくれる方々の一人ですよ」
ライランに補足説明を聞いたテミスは、少し悩んでいたが頷いて何か決めたようだ。
「あの、図々しいのは分かっていますが、僕もシルトタウンまで、ご一緒させてもらえないでしょうか?」
「別に私は構いませんよ」
ライランは少し悩んでいたが、すぐに了承した。今更一人や二人増えた所で気にしないのだろう。
「ありがとうざいます。あ、お礼は」
「いいですよ。これほど素晴らしいものを安価で買わせていただけたので、それで十分です。では、私たちの馬車へ行きましょうか」
どうやら、ライランはテミスを客としてむかえるらしい。彼は、彼女の作るフノーラ誌が今後の役に立つと踏んで、友好関係を築いておくつもりだろう。
だが、そんなライランの企みをテミスは狂わせる願いをライランにする。
「あの、もしよろしければ、リョウさんの馬車に乗らせてもらえないでしょうか?」
この物語はフィクションです。
登場する人物名・団体名・地名などは全て空想のものです。
実際に存在するものとはなんら関係がありません。
一部、誤解を招きやすい表記があるかもしれませんが、ご了承ください。