第4話 美鈴と新歓と先輩との出会い。
美鈴今日は軽音部の新歓に来ています。
しかし・・・人が多い・・・
全学年で100人くらいいるんじゃないかな・・・
しかも、めちゃくちゃ驚いたのが、みんな普通にお酒を飲んでるところ・・・
同級生も普通に酒飲んでるし・・・君たちまだ未成年でしょ!
やっぱり、都会って怖いよぉ・・・
みんなガンガン他人と話してる中自分だけ取り残されてるし・・・
来なければ良かった・・・
自己紹介でも、普通に名前と学部言うくらいでみんなみたいに全く面白いこと言えなかったし・・・
私は隅っこでちびちびジュースを飲みながら一人ぼっちでいた。
今日はこのまま終わると思ったその時、声を掛けられた。
「新入生だよね?なじめてる?」
「はい、新入生の長野です。まだなかなか人になじめていませんがこれからどんどんなじみますのでよろしくおねがいします!」
「まあ、焦らずゆっくりでいいからね。後お酒とか無理して飲まなくていいからね。うちは飲みサーじゃないし、飲みたい奴に勝手に飲ませとけばいいんだよ。そういえば、入部届けはもう出した?」
「それなら少し安心しました。入部届けはまだ出してませんが、入部させていただく予定です。」
「入部届け4月30日までだから忘れないようにねー。長野ってバンド経験ある?」
「はい!忘れずに出したいと思います!バンド経験は一応高校の時にボーカルとギターを少々やらせていただいてました。」
「へぇ。それは楽しみだね。5月1日に新入生の力量を把握するために軽くオーディションやるから。その時に見せてもらうよ。後、長野普通にしゃべれんじゃん。この調子でみんなと話せばいいんじゃない?」
「そ、そうなんですか!しっかりと頑張らさせて頂きます。分かりました!他の人と話してきます!」
私は、頑張ってまだ話せそうな雰囲気の人達のグループの所に行くことにした。
少しずつでも人と話さないと!
本当に優しい先輩に出会えてよかった・・・
て、あれ・・・名前聞き忘れたよ・・・
まあいいや、また今度聞こう!
「おー、凪斗じゃん、お前今日来てたの?てかなんか嬉しそうじゃん。可愛い新入生でもいたの?個人的には、今年の新入生微妙だけどな。」
「バイトあったし途中参加。部長に途中からでも来いって言われたから、今来たんだよ。ちょっと顔出して帰るつもりだったんだけどね。面白い奴を見つけてね。純粋すぎて逆に壊したくなるような奴をさ。」
「そんな奴居たかなー。てか、本当にそんなタイプいるのかよ。最近の女あざとい奴ばっかで、何考えてるか分からねーからな。良い奴見つけて羨ましいわ。まあ、取ったりはしないから安心しろよ。」
その後少しして新歓も終わり、私は家に帰った。
いろんな人と絡んでどっと疲れた・・・
でも、優しい先輩に出会えたし良かったな。
ただ、先輩の言うとおり私は高校時代は普通にしゃべれてたんだし、しゃべれるとは思う。
ただ中々閉鎖的な中に入っていくのは難しいと、今日感じたね。
アウエー感が凄かったし・・・
高校の時みたいに、みんなが積極的に話しかけてフレンドリーな人間関係じゃなくて、大学は、自分たちの絡みたい奴とだけ絡むという閉鎖的な人間関係だなと凄く感じる。
でも、私は諦めない!何か行動を起こさないと変われないしね!
そういや、先輩は5月1日に新入生の力量を図るオーディションするって言ってたな・・・
あまり時間も無いしギターの練習頑張ろう!
みんなレベル高いし頑張らないと!