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賢者物語る

続・秘所とて佇む賢者と勇者一行

作者: 加納 縦

やはり勢いで書きました。

前作《不死の賢者と囚われ幼女》

↓ ↓ ↓

http://syosetu.com/usernovelmanage/top/ncode/343113/

 

 ――魔力。

 それは魔王に対抗する唯一の力である。



「はあ……はあ……はあ……ほ、本当にこんな険しい山の頂上に賢者なんて居るのか?」


「伝記によるとな。 というか、もうちっと体力付けろ魔法使い」


「おま、後衛なめるなよ! テメエみたいな筋肉馬鹿の戦士に言われたくないわ!」


「……もうちょっとで着くから黙ってろ。 魔王が現れて早90年。 魔王に対抗出来るお方はもはや賢者様しか居られないという話だ。 勿論、我らも戦うが、切り札はあって困るものではないだろう」


「お前は固すぎんのよ、もうちっと肩の力を抜け」


「世界を救わねばならんのだ。 お前はもう少し気合いを入れろ」


 世界に魔王が現れ90年余り。 世界は争いに満ちていた。 魔王が現れてからというものの、対抗する為に過去の伝記より魔力持ちの地位は回復し――とは言ってもどちらかというと化け物扱いが多い――表だって蔑まれる事も少なくなった。 だが、魔王は魔力持ちを淡々と自国に集め、魔力持ちを引き渡さぬ国に体裁という名の破滅をもたらしてきた。


 だが、実質は魔王対人間、ではなく人間対人間の魔法を復活させた為に起こりうる魔法を使った戦争が勃発しているのが現状である。 そこに魔王との戦争が入れば少なくない未来、人間が破滅するのは目に見えていた。

 

 そこで現れてたのが『勇者』だ。 勇者とは、嘗て賢者が書き残したと言われる遺産による魔力を使った人の強化術。 簡単に言えば、『人』から人の枠を超えた『化け物』に作り替えられた人間の事である。


 勇者になる資格のある者は魔力持ち、それだけであった。 そして、勇者になる人間は自主性である為、命を落としす可能性が遥かに高いとしても世界を救いたいと願う正義感溢れる人間が『勇者』なったのは当然であるといえよう。


 結局、その術は耐えられる人間は極めて少なく、完成した勇者は一人のみ。 そしてそのたった一人の勇者は魔王を倒すべく仲間を集め、国々を渡り、魔王が操る魔物を倒し、遺跡を巡り、時には悪人を殺した。 そうした苦難に満ちた旅に一つの光が見えたのだ。 それは――


『魔王を遥かに超えた不死の賢者が存在する』


 曰く、その賢者は神に等しい術を、知識を、力を、全てを持っているという。 意外にも、その事が発覚したのは魔王が初めに滅ぼしたフラデイル王国の王宮地下にある壁が崩れて発見した隠し書庫に無雑作に突っ込まれていた初代王の個人的書記に書いてあった。


 それを発見した勇者一行は賢者を探しに出たのだが、そう簡単にはいかず、各国の情報を集め、魔法を駆使し、紆余曲折の頑張りがあったのだが、魔法使いが立ち寄ったとある王国の城下街の一角にある寂れた一般図書に30年前に書き残した賢者の書記が発見され、今までの頑張りはなんだったのだという出来事があったのだがそれは今語るべきではないので割愛させていただく。


 兎に角、賢者が住居にしている場所は然る険しい山々を上り下りし、滝を超えた後のそのまた奥だと分かったのだ。そして冒頭に戻る。


「そうは言ってもなぁ。 かれこれ何時間歩いてるよ。 ていうか賢者なんてもののかなり眉唾だしなぁ」


「賢者の書記が発見されたのだ。 それが何よりの証拠であろう」


「不死らしいよ。 凄いよね」


「そう、それだよ。 不死って何だよていうか何で賢者の書記が普通の図書から見つかるんだよなんで王国の封印されてる図書とかから見つからねえんだよていうか賢者の癖して最強ってなんだよ知識が凄いから賢者じゃないのかよ訳解らんわ」


「それが賢者なのだろ――っ!?」


 突如、空気が変わった。 変化に気付いた三人は荷物を捨て、武器を構える。 が、何も現れず自分達の周りの空間だけが歪んでいき――


「に、逃げ――」


 気付けば鉄の地面に横たわっていた。 周りを見渡せばピカピカと光った物体やら空中に浮いた絵やらがたくさんある。 勇者は今だ気絶している魔法使いと戦士を起こそうと二人の身体を揺らした。


「おい、起き――」


「やや、起きたかい? いやはや、人と会うのは何年ぶりだろうか。 最後にあったのはお嬢ちゃんだから……ああ、12年ぶりか――げふっ」


 布で出来た清潔な白い衣服を羽織った男が目の前にいた。 どこぞと知れないその怪しげな男を勇者は一息に組み伏せた。 ガンっと金属音が響く。


「……おい、そのオッサン誰だ。 というかここ何処だ」


「はて? 気づいたら鉄の屋敷とは如何に」


 響いた金属音で目を覚まし、男を組み伏せ居ている光景で一気に寝ぼけ眼が覚めた。 ――尤も、魔法使いは通常運転であったが。


「知らん。 誘拐されたから組み伏せた、それだけだ」


「おいおい、それ賢者じゃねえの?」


「……」


 沈黙。


「博士何遊んでんですか……眠いんで静かにして下さい」


 部屋の奥から騒ぎを聞いて美しい女が出て来た。 その女は見た目麗しい、ただし、目の下に漆黒より黒く、濡れ羽色より深い隈が出来ている為、美しさをそれひとつで全て帳消しにしてしまっていたが。


「「「誰だ!?」」」


 ◇



「「「本当にすみませんでした」」」


 額を地面に擦り付けて謝る三人。 賢者を組み伏せたとあってはこの先どうなるか予想もつかないだろう。 されど賢者は面倒臭そうに頭を掻くばかりであった。


「いやいや、改悪版魔転位術式を行使した君。 よくそんなん使って生きてるね」


「っ!?」

 

 勇者は一目で術の事を見破られ嘆息した。 が、賢者とその傍らにいる女はマイペースに二人で話している。


「また何か作ったんですか?」


「いやいや、君に会う前の遥か昔に魔素と魔法と魔力と人間と魂の関係性を理解するために作ったモノだよ」


「面倒な事しないで下さい」


 はあ、とため息を吐いた女。


「おいおい、本当に賢者だったのか」


「この碌でなしは賢者なんてものに程遠いアホまたは狂人ですよ、ちなみに私は苦労人です。 よろしく」


 自らを苦労人と紹介する女。 自身の素性を明かすことを良しとしないのか、何故か呼び名を「苦労人さん」と勇者たちに呼ぶことを強要した。

 しかし、よっぽど苦労しているのかは目の下にある隈を見れば一目瞭然であることも確かであった。


「いやいやいや、君たち賢者だと半信半疑で土下座してたのかい? いやまあいいや。 怪しむならちょっと証明してあげよう」


 何をされるのかと冷や汗を掻く勇者一行。

 賢者は無雑作に腕を振った。 瞬きの時間に空間から滲み出るが如くあたかも自然に剣が出現した。 三人はそれが極々自然過ぎて気付けなかった。 ちなみに苦労人は興味が無い様で、ひたすら冷めた目で空に浮くそれらを見ていた。


「「「っ!?」」」


「いやいや、中々面白いだろう? 魔剣聖剣妖刀から剣、刀、槍、斧、薙刀、核爆弾と何でもありだ! ああいや、核爆弾は知らないか……」


「い、如何にして成し遂げたのでしょうか? 魔法といえどもこの様な事は不可能では……」


 魔法使いが震える声で尋ねた。 世界一魔法の扱いに長けていると自他共に認めるからこそ、賢者がいとも簡単に成し遂げたこの異業が信じられないのだろう。 現に、戦士と勇者は突然魔王と相対したかの様な衝撃を持って茫然としているばかりだ。


「ハハハ、世界に漂う最少のアトム、エーテル、魔素、それら全てを文字通り魔の法則で纏め、練り上げて変質させているだけさ。 概念的だけども概念を理解すれば誰でも出来るさ。 だって魔力使わないし、実際お嬢ちゃんも出来たからね」


 魔力を使わない、という部分に絶句し、誰でも使えるという部分に驚嘆し、もはや三人の頭の中には全ての疑問が吹き飛んでいた。 只々あるのはこの目の前のお方は本物の賢者だという畏怖ばかりである。


「さらに言うならここにある、ていうか此処、これで作ったんだけどね」


 空間ディスプレイやらコンピューターやらはこの世界では作れないし。 と最後に賢者は独り呟いた。 この部屋でさえも、という言葉に三人は畏怖を通り越して恐怖を覚えていた。 もしやこのお方は魔王よりも強いのではないかと。 だが、三人の中でその疑問を口にしたものはいない。 ひとえに怖いのだ、その事実を確認するのが。


「おや、そういえば、三人は何をしに来たんだい? 態々改悪した術を使っている君もいる様だし、ふむ、魔王退治かな?」


「っ、そうです。 私は勇者と呼ばれている。 世界の敵である魔王を倒すために活動している」


「お、おい!?」


 意を決して語りだした勇者の尊大な態度を嗜める戦士。 魔法使いは今だ目を見開いたままで使い物にならない。


「いやいや、成る程そういう事か……では、取り敢えず、嬢ちゃんの目的やら勇者の君の状態やらを話そうか」


「先程から出てくる嬢ちゃんとは誰ですか?」


 勇者は薄々気づいているが、聞かずにはいられなかった。 だが、そんな様子に苦笑して賢者は言った。


「落ち着き給えよ。 先ずは君の状態から話そうではないか。 そうだな、君の使っている改悪術式、正式は名は魔族転位術式。 私が使えば絶対に安全なのだが、アレの取り扱いを知らない人間がよくも使ったものだ」


 興味深そうに話す賢者だったが、自らを勇者足らしめた術式の正式名を聞いて驚愕せずにはいられなかった。 だが、賢者はあくまでもマイペースであった。


「魔素を常に取り込み、身体では無く魂を冒す。 そして魔素に汚染された魂は身体、脳、全てを人間以上に強化する。 魔力の質は常人とは比べものにならないし、常時無意識化で身体強化の魔法を行使する。 しかも世界に漂う数多の魔素を超極上の魔力に変換してある為に過剰とも云える身体能力を手にする訳だ。 さらに言うと世界中に漂う魔素である為本人は何の支払いも不必要。 要約するとある意味世界のバックアップを受ける状態になるわけだ」


 勇者以外の二人は目を見開いて勇者を見るが、勇者自身は首を傾げていた。 何故か。

 本人にその様な自覚は無いし、実力も無いからだ。 それを見越してか、単に自慢したいだけか、更に饒舌に語る。


「そもそも、世界に魔族は存在しない。 昔に存在した魔力持ちの侮蔑名でしかないのだ。 ――まあ、私の方が先にその術を作った訳だけども。 つまり、世界に唯一、勇者だけが魔族ともいえる、が。 君は改悪された術式のせいで酷く中途半端なのだ。 それは私としても許せるところでは無い。 よって、改良した術式で矯正してあげよう。 強制してあげよう。強盛する様に強請してあげよう」


「いや、私は――」


 勇者は力なく反論しようした。 しかし、賢者は人の話を聞かない性質なのか、被せる様にして再び話しだした。


「さて、魔王のお嬢ちゃんの目的を話そう」


「「魔王!?」」


「お嬢ちゃんって……」


 魔法使いは既に諦めているのか、力なく呟くばかりである。


「余計な事は話さない方が良いんじゃないんですか?」


「彼女はその昔、魔力持ちが迫害されていた時代に生まれた極々普通の少女であった――」


 苦労人の忠告を完全に無視する賢者であった。 苦労人は無視になれているのか、それとも本心で忠告した訳ではないのか、それ以上何も言わなかった。


 ◇


「という訳で、魔王は世界に宣言したんだ」


「「「……」」」


 魔王の誕生秘話を聞き、黙り込む勇者一行。 しかし、勇者ただ一人が口を開いた。


「それでも、魔王は世界の敵だ。 魔獣を操り、魔力持ちを集め、諸国を滅ぼす魔王は倒さなければならない」


「まあ、そうだね。 お嬢ちゃんは魔力持ちだけの楽園を作っている最中だ。 諸国を滅ぼしているのは敵性攻撃を受けたから反撃しただけらしいし、もう人を殺すのにも躊躇いがないと愚痴っていたよ。 でもね、確かにあの娘は寿命が途方もなく長くなったけど、それでも普通の女の子なんだよ。 一つ、魔王の話をしてあげよう」


「いえ、ここは私が話します。 彼女は私が一番よく知っていますので」


「そうかい。 好きにしたまえ」


 肩を竦めて話を譲る賢者。


「はい、好きにします」


「それは如何いう――」


「魔王、彼女は力を持っていませんでした」


 賢者と同じように苦労人もまた、人の話を聞かない人間であったという。


「その力がなく、脆弱な存在であったのですが、唯一つ、身を守れる術がありました。 それは魔力です。 しかし、それは身を守る力では無く、身を滅ぼす異分子でしかありませんでした。 彼女は魔力を持ったが為に、王国に捕えられ、嬲られ、監禁され、悲惨な運命に嘆きました。 そんな彼女を支えたモノが彼女の母親です。 そして、その支えにもう一度再開し、暮らしたい、その願いの為だけに生きていました。 幸い、賢者がそこにはいたのです。 彼女は賢者へと弟子入りし、凡そ一ヵ月で賢者を抜いた世界の住民全てを凌駕する知識と力と権力を手に入れました。 そして、母親を迎えに行ったのです」


「なら、何故今では世界の敵なのだ。 その小さな願い一つで生きていけるのなら、今頃――」


「まあ聞き給えよ」


 勇者の言葉に、賢者がストップをかけた。 そして、苦労人は続ける


「ですが、彼女の母親は連れ去られた翌日に凌辱され、嬲られ、死してなお貶められ、それはもう、彼女の心を壊すほどの悲惨さであったと言います。 そして、彼女は決意しました。 魔力持ちを集めて、魔力持ちが悲惨な目に合わない国を作ろうと」


「……同情に値する話だが、それで世界を恨み、破壊して良いという事にはならないだろう」


「そうですね、彼女に世界を破壊する気が在ったのか、無かったのか。 それは彼女自身しか知りえないでしょう」


 その言葉を最後に、苦労人は何も話さず奥へ引っ込んでしまった。


「さて、話は終わりだ。 諸君、少しばかり力と智恵と恩恵を与えよう。 来給えよ」


 賢者は苦労人の様子に肩を竦めて、されど顔は何処となく楽しそうな影を残して奥へと案内した。


 ――それから30分後、一日に渡る壮絶な絶叫が山の頂のそのまた奥にあるとある金属の箱から響いたという。



 ◇



「いやはや、良かったのかい?」


「何がですか?」


 勇者たちが帰ってから一日経った翌日、賢者と苦労人は向かい合って話し合っていた。


「絶望し、彼女の壊れた心の破片を元の形に組み立てたのは私だろう。 世界に向けた絶望を魔力持ちの保護という希望に向けたのは私だろう。 国の基盤、システム、統治、全て私が君に与えたものだろうお嬢ちゃん?」


「いえ、別に良いのです。 どうせ、もう何もしてなくても魔力持ちは救われたのですから」


 苦労人、いや魔王は晴れやかに笑った。 目の下の隈は心なしか色を薄くしてた。 それでもなお、鮮やかな黒であったが。


「魔王が世界の敵へと認定されることで、魔王を倒す為の力を持つ存在、魔力持ちが一般人、またはそれ以上の地位へと格上げされる、か」


「はい」


「しかし、君は何もしていないだろう? 今や、あの国に魔王はいない。 完全な民主制だからだ。 今も昔も、君はあの国に侵入してきた国、人、魔物、存在しか破壊していない。 あの原点の王国を壊したのも、世界へと戦線布告の為のデモンストレーションも全て私がやったことだろう?」


「良いのです。 私には全て自分のせいにすることしか出来ませんから」


「自由の象徴たる魔王が何時までもその若き姿で居る為の外法。 侵入してきた瞬間に魔力を無視し、生命力を吸い取る結界の維持。 常時最大限の集中力を持って世界各国津津浦浦世界の果てから世界の終りまでを監視している為に延々と気を張り、眠れない。 そして、罪の意識をいつまでも持つために殺した人の怨嗟を、嘆きを、苦しみを、名前を、それらの断片を魂に植え付け続けている」


「はい。 全て私のわがままから始まったのです。 それくらいはしてしかるべきでしょう」


「なんていうか、あれだね。 君――」


「何ですか? 師匠」


「厭きれるほどのマゾだね」


「死ね」


魔王……お嬢ちゃん。 眼の下の隈が凄い。 かの国は統治を民主に任せている為、実質、国に対しては何もしていない。 悪行の全てはでっち上げであったりするが、侵入して来た人間の対処がえげつない――生きながらに溶かされ養分となる――為、自業自得ともいえる。 外法により不老。


苦労人……別名、魔王。 美人なのだが、目の下のモノゴッツイ隈が全てを台無しにしている。 残念美人。 賢者の弟子であり、秘書であり、恋人ではない。 賢者が親みたいなもの。 賢者にたかっている。 賢者の居候。 ぶっちゃけ賢者に寄生している。


賢者……チート度が格段にアップしたその人。 勿論不死。 もはや、神に等しい力を所有するが、特に研究が出来れば全てOKのアホ。 魔王の事をお嬢ちゃんと呼び、可愛がっている。 苦労人のことは娘見たいなものだと思っていたり。 ちなみに、全てこいつがやらかしたらしい。 初めての弟子であったり、娘的存在であったりするために浮かれていたらしい。 ぶっちゃけ親ばか。 魔王がコレをしてというと、どんな不可能な事でもやり遂げてしまい、本当に馬鹿。 ただし、死人を生き返らすことはしない。 出来るか出来ないかで言われれば状況によるらしい。


勇者……賢者特製の難しすぎる術式を簡単にした粗悪品を使い、何故か生きている男。 存在そのものがチートである。 本来の力はあきれ果てるほどのチートではあるが、やはり魔王の結界にはどうしても勝てない。 何故なら賢者が密かに強化、改良しているからである。


戦士……ツッコミ。


魔法使い……苦労人。 常識ブレイクしていく(するのではなく、される)人。


覚醒勇者……世界最強、完全無欠、正義の味方。 ただし魔王と賢者には勝てない。 あと魔族。 この後前後不覚抱腹絶倒完全無欠修羅降臨が如き活躍をするが、あっけなく魔王特性――賢者がありえない程陰で強化した――結界に破れ、あえなく魔王の養分となる。


魔力持ち……魔王への対抗手段として重宝されるようになり、かなり待遇が良くなった。


かの国……魔王が作った国。 魔力持ちしかおらず、されど皆魔力で同行できる訳では無かったりする。 鎖国状態であるが、賢者のもたらす科学的技術によって外の200年先を行く。


魔獣……魔王が操っていると勘違いされている唯の魔力を持った獣。

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[一言] やっぱり報われてねー!ていうか勇者負けたのかよ。
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