大作戦会議
~翌日・聖クレント学園内“消去部”部室内~
「・・・、あとは・・・。」
「チーム“ギャラクシーナイト”の戦法攻略のみ。」
チーム“ギャラクシーナイト”は、サーガが率いる僅か10人にも満たない少人数チームのこと。リーダーはもちろん、サーガ。サーガの右腕と言っても良い位の実力の持ち主“ギガ”。同じクラスメートのニャルが言っていた情報で昔からの仲良しでもあり、今は“ギャラクシーナイト”のスピードNo,1と言われている“アイニャ”。そして、最近新たに“ギャラクシーナイト”に加入したのが謎多き人物“X”。Xの実力も未だに不明。・・・とまぁ、ざっとこの位。
「とにかく、一番厄介なのがサーガ、ギガ、そしてXの3人だ。」
「サーガとギガはともかく、Xの戦闘能力が判らない限りこっちは不利だぞ。」
「ニャルはあたしに任せてほしいニャ!」
「「「いや、それは分かってるって。ww」」」
「笑うニャ!!(怒)」
~legend視線~
「・・・・・・。」
サーガ、ギガ、ニャルの親友のアイニャ、そして・・・X。この4人がこの戦いを握る重要な鍵か。
しかし・・・。“X”て言う名前何処かで聞いた覚えのある名前だな・・・。
「!!まさか・・・!」
「どうしたのlegend?顔真っ青だよ。」
「・・・悪い、ふみかと零夢以外先に帰ってて。」
「あぁ・・・。」
「別にいいけど。」
((legend・・・?))
~聖クレント学園・大図書館内~
「おーい、あったか?」
「こっちはないよー。」
「・・・、同じく。」
(確か、この室内の何処かにあったはず。)
「ふみかと零夢は帰ってていいよ。あたしたちの夜飯作んないといけないんでしょ?」
「いいの?御免、有難うlegend。」
「気をつけてな。legend。最近、痴漢被害が多数発生していると言う噂があるから。」
「ありがと。じゃな。2人とも。」
~1時間後~
「ようやく見つけた・・・。“全世界真実の歴史百科”。」
“全世界真実の歴史百科”とは、この世界全ての真実の歴史が書かれている記録書みたいなもの。ページ数は、結構分厚い。
「えぇと、確か今から約500年前のページっと・・・。」
今から約500年前の世界は最悪な状態であった。当時、何処かの国の科学者達がごく普通の人間であった青年を実験台にし、改造人間を開発したのだが・・・。その実験は成功したが、その改造させられた青年は怒りが止まらず、暴走をし始めその国を滅ぼしてしまった・・・。最愛の家族や親友、そして婚約まで約束していた彼女までも皆殺しした。そのニュースはすぐ世界を脅かし、各国は厳重体制に整っていた。いつ、奴が来てもおかしくはないからだ。しかし、事件から数日後のこと。とある放浪をしていた巫女が、その青年と出会ってしまった・・・。