彼女の生活 前編
クロトが転入してから数日経ったある日......
「そう言えばさ、前から気になったんだけどさ。」
「何が?」
「クロトの事だよ。」
「クロトの事?」
「超ネガティブだけどさ、アイツの生活一体どうなってんだろ......。」
「確かにどうなってんだろ....。」
「実はクロトに内緒で、自宅内に隠しカメラ置いていて1日の生活録っといたんだ。」
「何時の間に。」
「何曜日に録ったの?」
「学校ある日と休みの日に録ったんだ。見る?」
「「「「「見たい見たい!!!」」」」」
「じゃあ、見ようか。」
......ズザザッ、ザザッ
「おっ、写った写った。」
「クロトの部屋の中、綺麗だね。何かシンプルで。」
『......。頂きます。』
((((.........無言?!!何か可哀想......。))))
『御粗末さまでした。』 ガチャガチャ
「一人暮らしなんだね。一人で家事全般こなすなんて豪いよね。」
「両親居ないのかな?」
「先生の話によると、昔交通事故で亡くしてるらしいよ。」
「あ、そろそろ学校に行くよ。」
『行って来ます。』
数時間後
『ただいま。』 ガタッ ガチャガチャ
「夕飯の支度し始めたね。」
『.........頂きます。』 モグモグモグ
「食べ方可愛い.......。」
「.................。」
「如何したの?レジェンド。浮かない顔して。」
「映像見てると、何か違和感を感じるんだよ。この部屋の他に誰かが居るみたいで......。」
「「「「「え。」」」」」




