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時を越えて再び巡り会う~中編~
「二人とも、大丈夫?」
「「フィオーネ!!」」
「来てくれたのか。」
「えぇ、そうよ。」
「一人増えるだけでも心強い。恩に着る。」
「クッ・・・アイツノ仕業カ・・・。排除スルノミ!!」
「ライカ、危ない!!」
「しまっ・・・!」
「死ネ。」
「“怨韻・守頼陣”」
「すまない、フィオーネ。」
「嘘・・・ダロ・・・。ソンナ筈ハ・・・。」
「あれ?アイツ急に止まったぞ。」
「今の内に倒すぞ。」
「待て、ライカ。」
「何でだよ!アイツを倒せるチャンスなんだぞ!」
「油断している様子にしちゃあ可笑しい。あんなに驚く筈はない。」
「もしかして、私のことご先祖様と見間違っているかも。」
「そういえばフィオーネの家系って代々巫女だったもんな。」
「小さい頃、曾御婆ちゃんから500年前の話聞いた事があるわ。」
「なぁ、ライカ。此処は一つフィオーネに託してみようよ。もし向こうが攻撃を仕掛けて来たら反撃していいから。」
「・・・解った。フィオーネ、気をつけろよ。」
「解ってる。」