武器
「おい中野。ちなみに言っておくがカンデは刀を振っているわけではないぞ」
いつの間にかメイサ先生がこっちに来ていた。
「え?」
思わず俺は聞き返してしまう。
「それはワンスに使う道具が刀に似ているからだ。
ようするに・・・魔法のつえみたいな?
「どうぐ?」
「あぁ、そうだ。レット!」
「は、はい!」
セイカはいきなり呼ばれてピンッと背を伸ばす。
「お前のワンスを見せてやってくれ」
「わ、わかりました」
するとセイカは左手を前に出し集中しはじめた。その左手に光が集まりじょじょに形を見せていく。それは・・・
「ス、スナイパーライフル?」
こっちの世界のスナイパーライフルのような物だった。
「ス? ま、まぁレットの武器は『コールド・ウォーカー』。長距離射撃型の武器だ」
なるほど。で、この武器が無いとワンスは使えないとか?
「ほぅ。よくわかったな。では、お前の武器を渡そう。G1へ来い」
メイサ先生は他の人に自習してろと言い残し去っていく。俺もすぐG1へ向かった。ちなみにG1の入り口は生徒用と教師用に分かれているので、別々に向かう。
~G1内~
「ほら」
ガチャリと音を立てながら渡されたのは・・・
「こ、これは?」
細く、長い刀。いわゆる太刀だった。
「うん? お前の私物では無いのか?」
こんなん私物化してたら逮捕もんだよ。
「いや・・・。ちがいますが・・・」
「そうか。お前が倒れていた近くにあったらしいが?」
そうなのか。でも一体誰がこんな物を?偶然とは考えにくいし・・・。
「まぁお前にやろう。お前にも武器はなにかと必要だろう?」
「いや。必要無いかと・・・」
俺は別に魔法を学びに来たわけでも、武器を使いに来たわけでも無い。普通に元の世界に戻る法・・・
「それは無理だ」
「え?」
いきなりのメイサ先生の言葉。
「お前は異世界から来たらしいがどうやって来たのかもわからんのだ。それに・・・」
「それに?」
「今、このロカードは戦争の危機なあるのだ」
「せ、戦争!?」
「あぁ」
いや!あぁ、じゃなくてさ!戦争ってあれだろ?殺し合いってやつだろ?
「り、理由は?」
「理由?」
そうだ。戦争には必ず理由があるはずだ。それがわかれば回避できるはず・・・
「今はわからん」
「な、なぜです!?」
理由が無い戦争なんて理不尽すぎる!
「諜報員から昨日、お前が発見されてから2~3時間後だ。急遽連絡が入った」
「・・・その相手は?」
正直、相手などはどうでもよかったが苦し紛れに聞く。しかし・・・
「これは機密事項だ。まだ戦争が始まったわけでも無いしな」
今回は少しわかり辛かったでしょうか?
次からはようやくこの世界の事情がようやくわかってきます。
では相変わらず読みにくく醜い文章ですが
よろしくお願いします。