俺は決闘に縁があるんだろうか?
「しかしこれは男子ばかり居る兵士育成場に送っても問題ないということだ。つまり・・・」
ローナが説明してくれる。
「つまり・・・?」
「・・・察しが悪いな。つまり男子に引けをとらないほどの力を持った女子。しかも講師だ。先生だぞ?」
「・・・と、とにかく強いってことか?」
ローナの説明は少々俺にとっては難しい。国語の成績は悪くなかったんだがな?
「そういうことね。簡単に言えば」
当たってたみたいだな。
「そんなに強いのか~。一回どんな戦い方すんのか戦ってみたいかもなぁ」
と何気なしに言った。ま、『何?寝ボケてるの』と言われるだろうがな。しかし・・・
「「・・・。」」
アスナとローナは俺・・・。というか俺の後ろ辺りを見て唖然としている。俺は後ろを向く。すると見た事無いような有るような子がいた。
「・・・あら。良いですよ? あなたとは1度、戦ってみたかったのです」
・・・へ?
「あ、あの~・・・。どなたで?」
いきなりこんなことを言われてもわけがわからないのでとりあえず名前を聞いてみた。
「先ほどのお話を聞かせてもらいました。G20。ラウト・ウィンです」
「えっと・・・。ラウト? ウィンさん? 話を聞いてたってことは・・・」
「はい。G20首席をさせてもらっています」
「・・・。」
俺は黙るしかない。2人がフォローしてくれるだろう。・・・確率は0.3%ぐらいだが・・・。賭けてみよう。
「「・・・。」」
残りの99.7%の方に軍杯は上がったようだ。
「ではさっそく今日・・・と言いたい所ですがあいにく忙しいので明日でお願いしますね?」
きちんと一礼して去っていってしまった。・・・え~と。俺はさっきG20首席に勝負を申し込んだってことになった?
「終わったな・・・」
「修司。くれぐれも無事で」
そしてこの2人の反応がやけに気になった。
「う~ん・・・。2人の反応からしてすごく強いってことはわかるんだが・・・」
俺は自室に戻り1人でブツブツ言っているのだが・・・
「だー! 作戦とか思いつかねーし! まずあの人がどんなLACを使ってくるのかもわからないし!」
この様である。・・・相手がローナやアスナみたいに物理攻撃してこないように祈ろう・・・。と合掌していると
「・・・何やってもすの?」
「ん? おぉ、セイカか」
セイカがやってきていた。部屋のカギ、開けっ放しだったっけ?無用心はいけないな。今度から忘れないようにしないと。これがアスナとかだったら・・・
「修司ってあんま部屋に物を置かないんだ」
「・・・。」
「何?」
「別に・・・」
なぜすでに居るんだよ・・・。ってかこいつも居たとなると・・・
「何だ?」
「別に・・・」
ローナも居るというわけで。