レット・セイカ
目の当たりにした『G20』。さっき行った王宮ほどの大きさがある。
「さぁ、入りましょうか」
エルナの声には少しばかり緊張が混じっていた。
本日2回目の重いドアを開ける。(てか、勝手に開いた。)
「なあ、なんでこのドアって勝手に開くんだ?」
ずっと思っていたことを聞いてみた。ちなみに帰り道、エルナに敬語で無くても良い。と言われたので、それからはタメ口だ。
「なんでって・・・。それは、『ワンス』ですよ・・・?」
「わ、ワンス?」
聞き慣れないその単語を言い返す。
「はい。手を使わずにドアを開けたり、物を動かしたりすることですよ?」
うん?ようするに魔法・・・?いやいや、魔法なんてこの世にあるわけ・・・。でもここは異世界らしいし・・・。なら有りなのか?いやしかし・・・。
「あっ!セイカさん・・・」
イロイロ考えていると目の前に一人の少女がいた。碧眼で金髪だ。みるからに日本人ではない。
「あら。エルナさん。そちらの方は?」
セイカと呼ばれた少女は俺の方を見て言う。
「あ、こちらはナカノ、シュウジさん。」
「あぁ、例の・・・」
なんだよ例のって。
「シュウジさん。こちらはレット・セイカさん。」
「はじめまして。」
今回は微妙なところで終わってしまい申し訳ありません。
新キャラの説明もできなく自己都合により今話は終わってしまいました。
次の話できちんと説明して行くのでよろしくお願いします。