筋肉痛は無差別にやってくる。
自分で言うのもなんだが、さすが輝く10代。筋肉をほぐし続けたらだいぶ痛みは治まった。
「「・・・。」」
ん? 向こうでセイカとローナがジッと固まっている。何しているんだろう?
「よぅ。2人そろって何固まってんだ?」
バシッと背中をたたいてやると・・・
「「!?」」
・・・あ。何かやっちゃいけないことしたか?ギギギ・・・と後ろを向く2人。そして
「「修司のバカ!!」」
いつもはこのセリフの後、所かまわずLACを出してきてボコボコにしてくるんだが・・・。立ち上がろうとして・・・止める。あれ?
「もしかしてお前ら・・・」
「それ以上言うな(言わないでください)!」
「・・・筋肉痛?」
「「う・・・」」
だろうな。ヨルデ先生が言ってたがG20だろうがオリジナルだろうが筋力は女子。ワンスの力で重いものを持ったり、強い力を出したりしてるらしいけどワンスは精神力を使う。その精神力が切れてきたら、少しばかり自分自身の筋力を使う。
この2人は2時間と言う長い時間、俺をボコボコにしたので筋肉痛らしいのだ。しかしこれも俺を手伝ってくれた結果なんだし。・・・よし。
「ローナ、セイカ」
「なんだ・・・?」
「なんですか・・・?」
すごい重傷だな。これは・・・
「あ~・・・。なんだ。放課後、俺の部屋に来い」
と俺が言うと
「えっ! 良いのですか!?」
「い、いきなりなぜ?」
「いや。別にイヤならいいけどさ」
「「行く(行きます)!!」
・・・最近こいつらハモること多くないか?気のせいか?
~数時間後、放課後~
「「お、おじゃまします・・・」」
「おぅ」
2人はやけに緊張した感じで入ってきた。
「こ、ここが修司さんの・・・」
「な、なんというか・・・。いいな」
何が良いんだろう?というか
「そうか? 寮なんだから全室、こんな感じだろ?」
俺は当たり前のことを言うと・・・
「・・・そういう意味じゃ」
「・・・ないんだがな」
そうなんだろうか?そうらしい。
「まぁ、イス・・・。は一個しかないからベットに座ってくれ」
俺が悪いな。と続けて言うと2人はなぜか赤面しつつベットに座るのだった。
「え~と・・・。じゃ、始めるか」
「「何を!?」」
い、いきなり詰め寄ってきた。さっきからなんだこいつら。何ってそりゃ・・・
「マッサージ」
「・・・ま・・・」
「・・・さーじ?」
「うん」
そう。筋肉痛と言ってたから少しでもほぐしてやろうと呼んだのだ。
こちらも2度目ですが
よろしくお願いします。