当たってほしい願い。ほしくない願い。
「修司? 聞いているのか?」
「・・・もうやだ・・・」
当たってほしい願いは当たらないのに、その逆は当たるんだな・・・。と、いうわけで今は放課後。特訓中。
「・・・男が情けない。切ってやる」
「わっ!」
キンッと甲高い音が響く。頭の数cm上でローナのコバルトナイツを止める。
「ふん。反射神経は言いようだな」
「・・・そりゃどうも」
自慢じゃないが前に言った剣道以外にも俺は色々なスポーツをやってきた。格闘技も球技も。と思い出に浸っていると・・・
バシュッ!
「うわわ!」
足元に何かがぶつかった。・・・たぶんワンスで強化された弾だろう。狙撃の。
『修司さんはやっぱり遠距離戦は苦手なようですね』
無線を通して言って来るセイカ。お前は普通にしゃべりかけることができないのか?
「っと・・・」
キンッと再び甲高い音が鳴る。これはセイカの狙撃を俺がブレイカーソードで弾いた音だ。今度はセイカに注意していたのでなんとか防げた。
『・・・これくらいはもうできるみたいですね』
と言うがセイカよ。お前、明らかに俺の頭を狙っただろ。
「やぁ、がんばってる?」
「ん? その声は・・・」
後ろから声をかけられたので振り向くと・・・
「やっぱアスナか」
どういう風の吹き回しか、アスナまで俺の特訓を手伝ってくれるらしい。それはありがたいが・・・
「お前、LACは?」
と聞くと・・・
「あ、あんたが壊したから修理に時間がかかるのよ!」
ガゥ!とほえてくる。怖いな・・・。LACはアウターして自分の中に入れておけば自己修理するらしいんだが。俺は一番大事な変換機を壊したので時間がかかるみたいだ。
「しかしな。勝つためにはそれしかなかったんだよ。腕を切られるよりマシだろ?」
「う・・・。そりゃそうだけど・・・」
今度はシューン・・・と下を向くアスナ。こいつ、気持ちの浮き沈みが大きいな。
「おい修司。おしゃべりは終わりだ。訓練の続きをするぞ」
「・・・わかったよ」
その後、二時間ほど訓練は続くのだった。
「つつ・・・」
翌朝、起きてみると激しい筋肉痛に苦しめられていた。もちろん竹刀くらいしか刀は振ったことない。本物の刀なんて持ったことないし、それを振り回してたんだから当たり前か・・・。
「な、なんとかしないとな・・・」
と、ぼやきつつ食堂へ向かった。
今回もよろしくお願いします。
アドバイスなどもありましたら
お願いします。