新たなライバル
「と、とどめを刺しなさいよ!」
「・・・はぁ?」
なんだとどめって?戦争とか大昔の決闘じゃあるまいし、殺すわけないだろう?
「いや、もう戦わねぇよ」
「な、なんで!?」
「なんでって・・・。お前、もう戦えないだろ?」
「う・・・」
変換機をぶっ壊したから、LACは持てすらしないしな。
「わ、私は本気であんたを殺す気だったのよ!?」
負けて座り込んでるが、泣くようなマネはせず俺に怒鳴りつけてくる。なんだろう?勝ったのになぜかまだ怖いんだけど・・・。まぁ、とにかく
「何言ってるんだ? お前俺を殺す気なんてなかっただろう? なんでウソを言うんだ?」
「え! な、何言ってるの!? わ、私は本気で・・・」
なんだこいつ・・・。丸見えのウソを言っている。
「でもいくらでも俺自身を狙うチャンスはあっただろ? だけどお前は俺のLACしか狙ってこなかったしな」
「・・・。」
それくらい素人の俺でもわかるよ。という感じでアスナに笑いかけると・・・
「っ! もういいわよ! 私の負け! はい終わり!!」
と叫び走り去ってしまった。なんだろう?顔が赤かったような・・・?また怒らせることでも言ってしまったんだろうか?
その様子を控え室に設置されているモニターで見ていたローナ&セイカは・・・
「・・・またライバルが出てきたな・・・」
「・・・えぇ。そのようですね・・・」
「「はぁ・・・。」」
人知れず、2人の乙女は新たな恋のライバル出現にため息をつくのだった。
そしてアスナ自室、シャワールーム。一応戦ったので汗を流そうとシャワーを浴びる。が、いつもの訓練の後に浴びる気持ちのいいシャワーは今回、違う気持ちに変わっていた。
(なんだろう・・・? このモヤモヤした気持ち・・・)
あの意思の強い眼差し。なんでも引き込まれてしまう性格。それにあの笑顔がどうしても頭から離れない。
「・・・これが。・・・恋?」
今まで興味すらなかった少女は確実にある想いを芽生えさすのだった。
「ふぁ~・・・。っつてて・・・」
こちらはそんなアスナの心を微塵もわかっていない修司の部屋。決闘の夜である。
「な、なんか身体中が痛いぞ? ってあたりまえか・・・」
ワンスを使って数十倍に増幅された力であのクソ重い刀を受け止めてたからなぁ。
「・・・しっかし、最近どんどん危ない事に巻き込まれてないか?」
黒の機体。当初は本気で殺すと言って来たアスナ。防具が無いから物理攻撃が少しでもあたったら致命傷になりかねないというのに・・・。
「まぁ、アスナは言うだけだったから安心っちゃ安心だな」
そしてふと思う。
「・・・最近色々あったから『』またの襲撃にそなえて訓練よ!』とか言ってローナとアスナにボコボコにされたりな。ははは」
・・・。
「そ、そんなわけないよな! もう寝よう・・・」
どうかこの予感が当たりませんようにと願いベットに入るのだった。
最近、ご指摘がありましたように
とあるアニメに似てきています・・・。
がんばりますので
これからもよろしくお願いします!