小さな身体の謎
「!? か、身体!・・・」
「あぁ」
なぜか真っ赤になってうつむくアスナ。なんだろう?
「ふ、普通に・・・」
「ん?」
「普通にそんなこと言うな!!!」
ギュンっと一瞬でオープンされたアスナのLAC。そしてその形をあまり見せないまま俺に突っ込んできた。あわてて俺もLACをオープンする。
ギンッ!
「っ・・・。お、重い・・・」
かろうじてブレイカーソードで受け止めた。そしてアスナのLACを見ると・・・。
「なっ・・・!」
俺は言葉を失った。あの小柄なアスナが2M近い大きな刀を振り下ろしていたのだ。刀の幅もそれ相応の太さ。ググッと持ってる刀ごと俺を押しつぶそうとしてくる。な、なんて力だ・・・。
「ふふん。どう? 私のファイル・ディアーの恐ろしさ、思い知った?」
涼しい顔をしているアスナ。そして一旦距離をとりガシャっと音を立て肩に置く。それにしても片手で持ち上げるなんて・・・。
その後アスナの圧倒的な有利が続いた。大きな刀なので動きは速くないが全く隙の無い連撃を繰り出してくる。俺はと言うと防戦一方。ワンスを使ってきたらそれを消してその隙に攻撃するんだが・・・。物理攻撃オンリー。これじゃいつやられてもおかしくは無い。
「さぁさぁ! 反撃はいつから!?」
うわっ!こいつたぶん根からのSだな。ちなみにこのSはサドのSであり、決してsmallのSでは・・・
「ふんっ!」
「わぁ!」
ズガァっと今までより遥かに重く、速く、力のこもった一撃。俺はそれを本当に間一髪でかわす。
「・・・今、失礼なこと考えてなかった?」
「い、いや・・・。そんなことは無いと・・・」
「・・・無いと?」
「い、いいですよね」
ズガァ!し、しまった・・・。アスナの顔があまりに怖くてついつい希望系(?)になってしまった。な、なんとか今は誤解を解いて正々堂々勝負を・・・。
「コロス、コロス、コロス・・・」
だ、だめそうだな・・・。
短いですがよろしくお願いします。