授業
「そりゃ負けたくはないけどさ・・・」
正直戦う理由が子供っぽいと言うか・・・。見た目だけじゃなく、怒りの沸点まで子供並みなのだろうか?
「・・・そんなことを考えてるから怒らせるのだ」
「全く。乙女心がわけっていませんわ」
いつの間にか近くに来ていたセイカが言ってくる。そう言われてもな・・・。
「でも、やっぱ俺が悪いんだよな・・・?」
「「当然」」
「うっ・・・」
ここにきて早くも俺の立場が弱くなったことに気づいた。
「では、今日はワンスの特徴について勉強しましょう」
アスナとの対決は放課後。というわけで今は午前中なので授業をしている。話しをしているのはメイサ先生ではなく、副担任のヨルデ・ヒーリ先生。
メイサ先生とは真逆の性格で、俺たち生徒にも敬語でしゃべる。メイサ先生は主に実習、ヨルデ先生は知識を教えてくれるようだ。
「ワンスの特徴はまず、ある程度の物なら全て強化できるということです」
ある程度ってなんだ?
「オリジナルの人は持っていると思いますが、武器・・・。あなたたちはLACと呼んでますかね? そのLACも元々は普通の刀や銃なわけです」
へぇ。まぁ、見た目はそうだもんな。
「しかしそれぞれの物体にはワンスの影響の受けやすさと言うのもがあります。一般の刀や銃は影響を受けにくい物ですね」
なんとなくまだわかるぞ。
「そしてこの受けやすさが高く、その中でも特に高い物がLACとしてオリジナルに渡されるのです」
・・・厳選されたみたいな?
「もちろんワンスで強化した物の方が強いし、自分に馴染むので、最近では防具までワンスでコーティングされてますね」
おぉ~。ブレイカーソードを持つ俺としては得だ。ほとんど一撃で体に貫通ダメージを与えられるからな。
説明多くてすいません・・・。