口は災いの・・・
「異世界かなんかしらないけど、どうせそこもバカだらけなのね」
異世界から来たことはもう知れわたっているらしい。しかし、言い方って言うものがあるだろう。初対面なのにバカバカ言いやがって。カチンと来た俺はつい・・・。本当についつい・・・
「うるさい。小学生みたいな身なりして言うなよ」
と言ってしまった。・・・これがアスナにとっての特A級禁句とは知らずに。
「しょ、小、学、生・・・?」
怒りのあまり震えているアスナ。他の2人はあ~ぁ、と言う顔をしている。助け舟は出してくれないらしい。
「け・・・」
「け?」
喋り出したと思ったら何だ?
「決闘よ! 中野修司! 明後日の放課後、第3実習場で! 逃げんじゃないわよバカ!」
ドスドスと足音を立てて行ってしまった。実際に体重は軽そうなので音はしてないがイメージ的に。チラリと2人を見ると・・・
「バカだな」
「バカですわね」
本日だけで何回バカと言われたことか・・・。
「じゃあ、次は対遠距離戦だ。セイカ、準備はいいか?」
『もちろんですわ』
前にもらった無線機的なのからセイカの声が聞こえてくる。ちなみに最初なセリフはローナだ。・・・で俺はというと
「ちょ、ちょっと待ってくれ! 体が持たないぞ!?」
この体たらくである。今日はあのアスナと会った翌日。日曜日。場所は第3実習場。つい先ほどローナとの近距離戦を終えたばかりである。
「なんだ? もうダウンか?」
すっげー上から目線。今、俺は座り込んでるから立ってるローナより目線は事実上も下なのだが。
「って言われても・・・」
俺には防具がない。その理由は説明済みだがブレイカーソードで消せるのはあくまでワンスのみ。実弾などにワンスが、かけられていたのならそれは消せるが、普通の刀や銃弾による物理攻撃は喰らうのだ。
で、防具がないから当たったら即死。だから避けるのだがその避ける動作分、ローナより体力は使う。
俺も運動ができないわけではないので体力はそれなりについてるのだが・・・。
「そんなんじゃ、あいつに勝てないぞ」
ローナはそう言って来る。あいつとはもちろんアスナのことである。ってかここではすぐ決闘とか言って刀をブンブン振り回すのか?怖すぎるだろ・・・。
今回も少し短めですが
お許しください・・・。
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