入寮
ガチャリ・・・と思い扉が開いた。開けたのではなく開いたのだ。
「・・・」
少し戸惑いつつも奥に進む。まぁ隣にはエルナさんも居る事だし。
「よくきたな」
少し幼さを残し、それでいて凛とした声が聞こえてきた。あれが陛下・・・?ってどう見ても12,3歳の少女なんだが
「陛下。この方が例の・・・」
「うむ」
例のって・・・あ、俺のことか。
「名前は・・・?」
「あ、えっと・・・中野修司です・・・」
「ナカノ?聞かない名前だな?」
まぁ日本名ですからね。
「じゃあ、さっそくだがエルナ」
「は、はい」
「彼をG20に入寮させてくれ」
何?G20って?さっきのはG1だったよな・・・?
「えっ!?い、いきなりですか!?」
エルナは驚いているがこっちにはさっぱりだ。
「わかったか・・・?」
「はい・・・」
~帰り道~
「はぁ・・・」
エルナさんは帰り道ずっとため息ばかりついている。
「ど、どうした・・・?」
さすがに心配になったので聞いてみた。
「だってあなた!G20ですよ!?」
「え・・・だからG20って何?」
「ほ、本気で言ってるんですか!?」
本気だよ。俺はいつでも本気だよ。
「うん。一応・・・」
「あなた、どこ出身なんです?」
「日本だよ。三重県出身」
「ニホン?ミエ?聞いたことありませんね・・・」
え~・・・。マジかこの人。っていうかさ・・・
「あの、ここはどこなの?陛下さんは何にも教えてくれなかったけど」
「あ、えっとここは『ロカード』、その中の首都『カドイフ』です。」
それこそ聞いたことないぞ・・・?ってことはここは・・・い、異世界ってこと?
「え・・・。それって」
異世界ってこと?と言いかけたとき
「あっ!あそこに見えるのがG20ですよ」
で、でかい・・・。声が出ないほどの衝撃だった。
さっそく2話目を投稿させていただきました。
できるときに投稿していくのでそこのところはよろしくお願いします。
では、ご指摘、ご感想お待ちしております。