休日
さらりというメイサ先生。実際俺はなんとなく理解していた。つまり簡単に言うとブレイカーソードは全てのワンスを受け付けない。はい、終わり。
「「・・・。」」
横ではローナとセイカが微妙な顔をしている。なんていうか・・・『説明それだけか!?』みたいな顔。でも簡単に言うとそうだろう。
「その後、俺は自室に戻った。黒い機体は全くわからなかったようだ。そしてG1から自室に帰る時にもらったんだが・・・。小型無線機。イヤホンみたいになってるやつ。でも使い方とか説明されなかったなぁ。
(・・・修司さん)
セイカは自室のベットの中で今日の出来事を思い出していた。ブレイカーソードにあのような特別な能力があったから修司は助かったものの、それが無ければ確実に修司は致命傷を負っていただろう。下手すれば命に関わっていたかもしれない。しかしそれぐらい強い攻撃から自分を守ってくれた。修司自身の身体を盾にしようとしてまで。言い方は古いがセイカにはヒーローのように見えた。そして今までとは違った気持ちを修司に抱くのであった。
「あ~ぁ・・・」
「なんだ朝からだらしない」
あの襲撃から数日。この世界に来てからはじめての休日だ。そして俺に注意したのはローナだ。
「って言われてもブレイカーソードやいろんなことで数日はずっと振り回されていたんだからさ」
メイサ先生が言ってたがブレイカーソードの能力はとても珍しいらしく、それをセイカが他の人(必然的に女子になる)に言いふらしたので・・・。質問x3の嵐だった。学園唯一の男子、オリジナル、そいつが珍しいLACを持っているとなりゃ、質問もわからんでもないが・・・。でも、
『いつも寝る時間は!?』
『お風呂の時間は!?』
とかはいらないだろう。だいたい俺はそういう時間はテキトーだし。
「おい、聞いてるのか?」
「ん? ごめん。聞いてなかった」
ガスッ!わー・・・。蹴ってきた。とても痛い。なんか精神的に。
「ったく、女子に囲まれてヘラヘラしているからだ。バカ」
「ヘラヘラしてねぇよ。お前ら女子の好奇心が旺盛すぎなんだよ」
別に俺のことなんかどうでもいいだろうに。
「はぁ・・・。修司さんはもう少し自分の行動に責任を持ったほうがよろしいですわ」
ん?ですわ?
「わっ! セ、セイカ!? 居たのか!?」
「えぇ。まぁ先ほどから」
き、気づかなかった。G20の2位ともなると気配も消せるのか?って、そんなわけないか。
では今回もよろしくお願いします。