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小間切れ劇場  作者: 會野 旦乃
25.5、6.
3/7

25.5.28 何度でも言おう。

「駄目だ。」

「何で?」

「駄目なものは駄目だからだよ」

「説明してくれなきゃわからないよ。」

「そこだ、説明しなきゃわからない所がまず駄目だ。」

「そんな――」

改めて向き直って、

「それから、俺は無駄なことはしない主義なんだよ。」

「何それ。酷ッ、自分今凄く痛いこと言ってるよ。」

引いていた。

見た上で言ってやる。

「馬の耳に念仏って諺知ってるか?」

「知ってる」

あっけらかんと答えてやる。

「今のお前がそれだ。」

「え?何で?」

溜息が出た。

「そもそも、駄目なものは

何度やったって駄目なんだよ。

当たり前だろ。お前、悪い奴が居て、否、

そうじゃなくても、自分が守らなきゃならない立場

に成った時、碌でなしが、

その対象に近付いて来るのを見たら、

普通駄目だって言うだろ?

それは何度来たって同じだ。

諦めて貰う他に無い。

そいつ等が、諦めずに何度も…何て、悪夢だ、

わかるだろ。

普通自分が何者に見えているかわかれば、

言わなくてもわかるもんだが、稀にお前みたいな

奴がいる。

そうゆう奴からは、わかる奴等が護ってやらなきゃ。」

「…別に守られなくたって良いもん」

「お前はな。でもお前だって知らないだけで、

ちゃんとして貰ってるから今そうやって

そんなことが言えるんだぜ。

俺達がして貰ってることを、後に残してやらなきゃ

、後ろの奴が可哀想だろ。」

「それとこれとは違うもん。」

「同じだ。」



兎に角、

駄目なものは色々な意味で駄目ってな話。

駄目駄目言い過ぎるのも何だがね、

駄目駄目言われない様に居ることだって

出来る筈なのに、あれは何でなんだろうね。

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