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25.5.25 ケジメ

「どうしてそこまでするんです。手も足も、

もうボロボロじゃないですか?!

あんなこと、してやる必要があるんですか?!」

「言いたいことは其れだけか…?」

「―それだけって、」

「悪いな。これは俺がやり始めたことなんだ、

俺が片付けなきゃ…」

「そんなに俺達は頼り無いですか?」

「違うさ。頼りにしてる、

負の遺産は、無い方が良い…

俺等が出来なかったことを、やりたかったことを

、お前達が成してくれ。」

「…」

「頼りにしてるぞ…」

「なんで、なんでそんなに優しいんですか。」

「―優しいんじゃない、これは只、ケジメを付けて

るだけさ。」

「…」

「―じゃあな…」

―駄目だ。この人は、俺達が止めても――

今の自分には、後ろ姿を見送ることしか出来ない、

其れが精一杯だった。

「俺達に出来る事はないのかな?」

「あの人が整えたのを、邪魔しないこと位かな。」

「―其れしか無いか…」

溜息が出た。



自分の始末を付けに行く、其れが自分で出来る状況

の人は幸運だ。周りに、自分の力に、恵まれている。

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