割と好調
僕は自分のステータスを見て満足気に頷いた。
(うん! このくらい強くなればデスコーンを相手にしてもそれなりに戦えるぞ!)
勿論こちらが与えられるダメージ的に倒せるとまでは行かないが時間稼ぎをできるくらいには強くなったと思う。
それでも僕だけでは厳しいが、メルもいるから多分大丈夫だ。
村で起きるデスコーンとの防衛戦を何度も頭の中でイメージする。
(...)
そして「ふうっ」と息を吐くと現実に意識が戻った。
「セリア? どうしたの?」
と天使のように可愛いマフユの顔面が目の前に現れたので思わず抱きしめてしまう。
「わわっ!? ちょ...ちょっとセリア!? 女の子同士でもいきなりハグされるのは本当に驚くからやめて!」
驚きながら赤面する彼女を見て余計にこの子を守らなくてはと言う使命感に駆られてしまう。
「...マフユ」
「なに? セリア」
「...絶対に君を僕が守って見せるから」
「...えっ!?」
その言葉を聞いた瞬間に白いはずの肌が耳まで真っ赤に染まるマフユ。
「そ...そう言うことは大人になってから...じゃなくて! 私もセリアも女の子じゃん!」
1人でノリツッコミを入れるマフユも超可愛い。
「大丈夫だよ。マフユ。女の子同士でも好きって言う気持ちは変わらないだろう?」
僕の笑みに対して彼女はぽ〜っとしたままなのでした。




