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利き手ないのに最強って...まっ?

「ぐああああ〜!!!」


 オルステッドが悲鳴を上げた瞬間に絶句したような表情で私の方に向き直る勇者メル。


「セリア! あのおじさん腕が!」


「うん! メル! 回復魔法を!」


 何とか止血を終えたメルはホッとしながらもオル爺に声をかける。


「大丈夫ですか? お爺さん」


「ああ...お嬢ちゃんの回復魔法のおかげでな」


 無理に笑顔を作っているのが分かるほどに疲弊しているオル爺にこんなことを頼むのはやばい奴認定されそうだが一応聞いてみる。


「...オルステッドさん。お話があります」


「...何かね? お嬢ちゃん。それのワシの名前を教えたかのう?」


 しまった! オル爺の性格上いきなり名前を当てるのはまずかったか? しかしそうも言っていられない。


 ここは嘘ではなく真実のみを伝えた方がいいだろう。


「...実はもう少ししたら私たちの村でお祭りをやるんですよ。できればオルステッドさんをご招待したいなって。ほらっ! 助けてくれたお礼ですよ」


「...ふむ。じゃがお嬢ちゃんがワシの名前を知っていたこととそれは関係ないじゃろ?」


「それは...、そうそう! 実はギルドで凄腕のお爺さん冒険者オルステッドがいると聞いていたんですよ! あまりにも強いお爺さんらしいから眉唾ものでしたが流石に目の前であの戦いを目にしては...ね」


「ふむ...一応筋は通っておるのう」


 なんとか話をつけられたのでほっと一息をつく僕はその後も言葉巧みにオル爺を村の祭りに参加させるように立ち回るのでした。

 

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