表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/6

電気がついてから

 電気がついてから


 電気がついた。大体一週間くらい。早いほう、だとは思う。多分。

 そこらへんの感覚はわからない。ガスも同じくらいに復帰していたはず。

 ただ、一週間ぶりの風呂は感動した。携帯を充電してゲームを充電してテレビをつけた。

 そしたら、福島の原発が大変なことになっていた。


 数日後に友人が訪ねてきた。少しだけだが、話をした。

 彼女は、私よりも海に近いところに住んでいたが避難ができ親せき宅に身を寄せているらしい。

 そのさらに数日後に学校が始まった。そこで、同級生がなくなっていることが知らされた。

 葬式に出た人もいるが、私は出なかった。理由は、そんなに仲良くないからだ。

 仲がいい人がいったほうがいいだろう。私は、彼がいたことを覚えていればいいと思ったからだ。


 給食はしばらくでなかった。その代わり、パンだけが出た。おかずは自宅から持ってくるようにしていた。

 給食が出るようになると、あるものが出てきた。

 ハエだ。今まであまり教室にいなかったハエが給食の時だけ、出てきた。

 給食についてきたわけじゃない。学校が海の近くにあったからだ。多分、そこのがれきや何かから発生したハエが学校まで来たんだろう。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ