2-1.勇者戦
前回のあらすじ
勇者が来たことを知り、それに向けて対策していた。
玉座の間にある大扉が開いた。
そこには4人の人族居た。
一番前に居たのは金と赤を基調とした鎧を着た茶髪の若い青年だ。
その後ろにいるのは白い大鎧と大楯を身にまとった強そうな20代ぐらいの赤い髪の男
黒いローブを身にまとった金髪ツインテールの気の強そうな女の子
そして白い修道服を着ていて透き通るような青い髪で腰まである長い髪の弱弱しい女の子だ。
魔王の玉座には黒い大きな鎧を着た男が座っていた。
最初に声を発したのは茶髪の若い青年だった。
「魔王! お前の企みもここまでだ。この勇者が来たからにはお前の好きにはさせないぞ」
俺は勇者の言葉に返事をした。
「企み? 何のことだかわかないな」
「惚けるな!」
惚けると言っても初耳なんだが。
アンダーは裏でそういう事をやろうとしているのか?
それとも勇者は嘘の情報で踊らされているだけなのか。
「お前達魔族が我々人族に攻め込もうとしているのは知っているぞ」
「落ち着け、人族の勇者よ。多分誤解だ」
「誤解だと?」
「そうだ。俺達魔族は争いが嫌で魔界からこの世界に逃げてきたんだ。そんな者達が率先して争いを求めると思うか?」
俺が勇者を説得しようとしていると黒いローブを身にまとった金髪ツインテールの女の子が会話に割り込んできた。
「惑わされないで、勇者。これまで魔王は巧みな話術で人々を惑わせて多くの争いを生ませたのよ。信じるに値しないわ」
「ああ、わかっている。あんな言葉信じていないさ」
いやいや、話し合おうよ。
争うより話し合うほうが楽だろ?
「待て、話し合えるはずだ。その人々を惑わした魔王はここには居ない」
「どういう事だ?」
「俺は今日呼び出されて魔王になったんだ。だから前の魔王とは違う。俺は人族と和平交渉がしたいんだ」
アンダーには勇者を殺す依頼を受けたが、和平交渉が成立すれば無駄な争いも無くなる。
アンダーもこの結果を望んでいるはずだ。
「そういう甘い言葉で今まで騙してきたんだろ! 僕は騙されないぞ!」
「どうあっても戦うしかないのか?」
「僕は魔王、お前を倒しにきたんだ。戦う以外選択肢は無い!」
「そうか」
俺は腰のホルスターから拳銃を抜き照準を定めた。
一番めんどくさそうな赤い髪の男を狙い引き金を引いた。
バァン!
王座の間に発砲音が鳴り響き撃ち放たれた弾は赤い髪の男の頭に当たった。
その後赤い髪の男はその場に倒れて一切動かなくなった。
一瞬で誰かが死ぬ瞬間を見た者は必ず恐怖する。次は自分の番ではないかと。
その恐怖が勇者一行を包み込んでいった。恐怖をごまかすように勇者は大声で叫んだ。
短くなっちゃいました。ごめんなさい<(_ _)>