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転生内親王は上医を目指す  作者: 佐藤庵
第58章 1915(明治48)年小暑~1916(明治49)年大暑
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航空母艦”鳳翔”の進水式

 1916(明治49)年1月20日木曜日、午後0時20分。

「おい、(ふみ)姉上、起きろよ」

 新橋駅を発車した横須賀行きの列車の中。隣の椅子に座っていた私の弟・鞍馬宮(くらまのみや)輝仁(てるひと)さまが、私の右肩を揺さぶった。

「起きているわよ……」

 どうかすると引きずり込まれてしまいそうな眠気と戦いながら、私は弟に答えた。

「でもさぁ、今日、当直明けなのよ……。本当はお昼寝をするところ、寝ないでこの列車に乗ったし、しかも、昨日の当直は緊急手術もあったから大荒れで、仮眠する暇がなかったの。だから、私、昨日の朝から一睡もしてないの」

 言い終わった瞬間、あくびが出そうになり、私は慌てて右手で口を押さえる。この列車はお父様(おもうさま)のお召し列車だ。更に言えば、私が今乗っているのはお父様(おもうさま)の御料車、しかも御座所の中である。絶対に眠ってはいけない。

「いいや、絶対、(ふみ)姉上は今眠ってたぜ」

 けれど、私の異母弟は、私への追及の手を緩めなかった。「今俺が話してたこと、覚えてる?“飛隼(ひじゅん)”に搭載されてる水上飛行器のことだけど」

「“飛隼”の水上飛行器?当然2式でしょう?航続距離が750kmあって、エンジンが250馬力出せるやつで……」

 記憶をたどりながら、一生懸命答えると、

「ほら、全然違うよ、(ふみ)姉上。そもそも、俺、そんなこと話してないぜ。今日進水する“鳳翔(ほうしょう)”のことを話してたんだよ」

輝仁さまは私の予想もしなかったことを告げた。

「……そうなのですか?」

 私は向かいに座っている宮内大臣の山縣さんに確認した。私の言ったことが間違っていないと保証して欲しかったのに、

「ええ、鞍馬宮殿下がおっしゃったことが正しいです、妃殿下」

山縣さんはそう言って、私に苦笑いを向ける。

「そんなぁ……」

 両肩をガクリと落とすと、玉座に座ったお父様(おもうさま)がクスクス笑った。

 今日はこれから、横須賀の軍港で、日本初の航空母艦“鳳翔”の進水式がある。帝国議会の会期中なので、“榛名(はるな)”の進水式のように、閣僚や国会議員、それに東京にいる皇族が全員参列するということはないけれど、お父様(おもうさま)が出席し、兄と輝仁さまがお父様(おもうさま)に供奉して会場入りするので、かなり盛大な進水式が行われることになっていた。

 ところが、3日前の1月17日の朝、兄が37.7度の熱を出した。喉の痛みと咳も出現し、急性上気道炎か急性気管支炎に罹った可能性が高いと考えられた。兄が体調を崩したのは10年ぶりだったので、私も慌てたのだけれど、幸い、17日の昼以降、兄の熱は平熱に戻った。しかし、19日の朝になっても咳がまだ残っていたので、兄についている侍医さんたちとも協議して、“鳳翔”の進水式は欠席してもらうことにした。

 問題になったのは、兄の代役を誰にするかということだ。残念ながら、普段東京にいる男性皇族は、全員演習や視察で東京を不在にしていた。軍籍を持つ皇族のうち、唯一東京に残っているのが私だったので、急遽、私が兄の代わりにお父様(おもうさま)に供奉して、進水式に出席することになった。急な決定だったので、同僚に当直を代わってもらう訳にもいかず、昨日は予定されていた当直業務をこなした。業務の隙を見て仮眠すればいいと思っていたら、緊急手術に忙殺され、一睡もできないまま、進水式に出席する羽目になったのである。

(うー、ツイてないなぁ……。肝心な時に居眠りして、話を聞けてなかったなんて……)

 今までのことを思い出した私がため息をついた時、

「章子。そなた、侍従室に下がって、少しでも眠る方がよいのではないか?」

お父様(おもうさま)が真面目な表情で私に言った。

「い、いや、そういう訳にもいかないのでは……」

 慌ててお父様(おもうさま)に返答すると、

「陛下のおっしゃる通りでございます」

山縣さんが沈痛な面持ちを私に向けた。「仕方がないとはいえ、妃殿下にご無理をさせてしまいました。ですから、少しでも休んでいただかなければ……」

「でも、お役目ですし……」

 眠いながらも、私は全力で山縣さんの提案を断ろうとした。けれど、頭がうまく働かず、これ以上気の利いた理由が思い浮かばない。

「でもさぁ……(ふみ)姉上、無理しないで休む方がいいぜ」

 先ほど、私を罠にはめた弟も、心配そうに私を見つめた。「進水式の途中で倒れられても、俺、(ふみ)姉上の身体を支えられないぞ?それに、もし(ふみ)姉上が倒れたら、俺が明後日、栽仁(たねひと)兄さまや万智子(まちこ)ちゃんに怒られるんだからな」

「……」

 私は黙り込んだ。今日は、万智子の5歳の誕生日だ。栽仁殿下は参加できないけれど、“おやつの時間に少し豪華なお菓子をいただいて、お誕生日のお祝いをしようね”と万智子と約束していたのだ。それが、私の急な出張のために、今日の夜に延びてしまった。万智子は受け入れてくれたけれど、もし私が進水式で倒れてしまったら、万智子の悲しみはより深くなってしまうに違いない。

「……仕方ないわね」

 私は椅子から立ち上がると、お父様(おもうさま)に向かって一礼し、

お父様(おもうさま)、まことに申し訳ございませんが、侍従室に下がらせていただきます」

と申し上げた。

「うむ」

 頷いたお父様(おもうさま)は、侍従室と御座所を仕切る扉に向かって「大山はいるか」と声を掛けた。「はい」と返事が聞こえ、次の瞬間、黒いフロックコートを着た大山さんが、扉を開けて御座所に入ってきた。

「章子を休ませてやれ。そばで子守歌でも歌ってな」

「かしこまりました」

 お父様(おもうさま)に向かって頭を下げた大山さんは、クスっと笑うと、

「さぁ、妃殿下、こちらへ」

と優しい声で言いながら、私に左手を差し伸べた。

「ありがとう」

 大山さんの左手をつかんだその時、大きなあくびが出てしまった。空いていた左手で慌てて口を隠すと、輝仁さまとお父様はお腹を抱えて笑い出したのだった。


 午後1時50分。

「梨花さま」

 大山さんに揺り起こされた私は、うっすらと目を開けた。

「ん……」

「もう間もなく、横須賀に到着いたします。お支度を」

「ありがと」

 私は身体を預けていた椅子から立ち上がると、侍従室に備え付けられた鏡を見ながら身だしなみをチェックする。この侍従室には、私と大山さんしかいない。大山さんにも手伝ってもらいながら服装を整えていると、徐々にスピードを落としていた列車が停止した。大山さんが乗降口の扉を開け、続いて御座所に通じる扉に手を掛ける。程無くして、お父様(おもうさま)が侍従室に姿を現した。お父様(おもうさま)は、御料車の先頭と最後尾についている乗降口からではなく、この侍従室の乗降口から列車に乗り降りするのだ。

「眠れたか」

 侍従室に入ったお父様(おもうさま)が、私の顔を覗き込みながら尋ねた。

「はい、ゆっくり休めました。お心遣い、ありがとうございました」

 私が最敬礼すると、

「ならばよい」

 お父様(おもうさま)は軽く頷いて乗降口へ向かう。もう一度頭を下げると、私は御料車の最後尾にある臣下用の乗降口へと歩いた。

 横須賀軍港に着き、進水式の会場に入ると、観客席に大勢の人がいるのが見えた。けれど、昨年の“榛名”の進水式ほどの人数はいないようだ。

「“榛名”の時と比べるとちょっと寂しいけど、このぐらいがちょうどいいかな」

 お父様(おもうさま)について進水式の会場に入ると、私の左隣に立った輝仁さまが、囁くように私に言った。

「確かに、こんな船は日本で初めてだから、情報は目立たないようにしないとねぇ」

 私が小さな声で応じると、

「間違えんなよ、(ふみ)姉上。世界で初めての航空母艦だぜ」

航空士官候補生である輝仁さまは、こう言って胸を張った。

(航空母艦ねぇ……)

 私は先ほど、式場に入る前に立ち寄った鎮守府で、参謀本部長の斎藤さんに説明された“鳳翔”のスペックを、今一度思い起こした。


●航空母艦“鳳翔”主要性能諸元

 排水量:11500t

 全長:178.3m

 全幅:21.03m

 飛行甲板:185.92m×22.7m エレベーター2基

 主缶:ヤーロー式重油専焼缶24基

 主機:ブラウン・カーチス式直結タービン2基

 最大出力:54000shp

 最大速力:28.5ノット

 航続距離:7000海里(14ノット)

 兵装:7.62cm(45口径)高角砲 6基


(確か、“史実”の“鳳翔”より、5年早く進水したって言っていたっけ、山本大尉……)

 “史実”で飛行器が本格的に戦争で使われるようになったのは、第1次世界大戦の時からだそうだ。ところが、この時の流れでは、第1次世界大戦に相当するような戦争が起こっていない。そのため、列強でも、軍用の飛行器や航空母艦を作ろうという動きが鈍く、軍艦から飛行器が飛び立ったのも、一昨年、イギリスの戦艦で実験が行われたのが最初だ。着艦に至っては、去年イギリスの戦艦で初めて成功した……と、“史実”より軍用飛行器の発展は遅れていた。

 ところが、この時の流れの日本には、山本大尉という、航空母艦を使った作戦を指揮した“史実”の記憶を持つ人がいた。斎藤さんも、“史実”での航空母艦のことをある程度知っていた。この2人が中心になって動いた結果、“鳳翔”は、世界で初めての航空母艦になったのだった。

「ああ、早く、飛行器で“鳳翔”に着陸してみたいなぁ。あ、軍艦に着陸するから”着艦“って言うんだっけ」

 輝仁さまが目をキラキラさせながら呟いた時、国軍大臣の山本さんが前に進み出て、“鳳翔”の命名書を読み上げた。軍楽隊がファンファーレを奏でる中、船体の両側に“鳳翔”と大きく書かれた幕が垂れ下がる。今日は皇族ではなく、工廠長がいつもの進水式のように、小さな銀の斧を台の上にセットしたロープに振り下ろし、“鳳翔”の船体は危なげなく海に浮かんだ。

「あ、今日、“飛隼”も横須賀にいるのか。俺たち、来週から、水上飛行器の練習をさせてもらうから、それで来てくれたのかな」

 進水した“鳳翔”の動きを目で追っていた輝仁さまが、嬉しそうな声を上げた。

「お祝いで、水上飛行器を飛ばしてくれないかな」

「それは流石に無理でしょう……」

 私は呆れながら輝仁さまに応じた。この弟、航空に関することとなると、俄然やる気を出すのだ。去年の“榛名”の進水式前のだらけぶりとは大違いである。

(でも、無理はないかしら。“飛隼”、普段は呉にいるからなぁ)

 東京湾の海面に、“金剛”や“三笠”、“朝日”などの第1艦隊の軍艦たちに交じって浮かんでいる水上飛行器母艦“飛隼”の姿を私は見つめた。2年前に竣工した“飛隼”は、“鳳翔”と比べるとかなり小ぶりな艦だけれど、平時は瀬戸内海の沿岸警備や海難事故の救援などに活躍していた。

「……水上飛行器母艦は、航空母艦が発展したり、戦艦や巡洋艦が水上飛行器を搭載できるようになったりすると、廃れてしまうかもしれない」

 東京に戻るお召し列車の御座所の中でも、輝仁さまは飛行器、それに飛行器を運用する軍艦について語り続けていた。

「でも、飛び立つのに滑走路が必要ないっていう点では、水上飛行器はすごくいい。飛行場が整備できない土地でも、離着水できる広さの水面さえあれば使えるのは、陸上飛行器にはない強みだぜ。……で、(ふみ)姉上、その水上飛行器、どんな時に使えると思う?」

「そうねぇ……」

 私は弟のマニアな話に付き合わされていた。幸い、行きの列車で眠らせてもらえたので、今は眠気も去っている。

「離島で急病人や重傷者が発生した時に、大きな病院まで移送するのに使えそうね」

 こう答えると、

「やっぱり、(ふみ)姉上は医者の発想をするんだな」

弟はそう言ってニッコリ笑った。

「ニューギニア方面のドイツの植民地みたいに、小さな島が連なるような地域を攻める時だと、航空戦力として水上飛行器は運用しやすいぜ」

「確かにね。飛行場ができるまでの間、つなぎとして使えるから」

 敵の支配地を占領した時、そこに飛行場がどのくらいの日数で完成するかについては分からない。ただ、ある程度の日数は掛かるだろうし、敵の残存勢力に建設を妨害されれば、建設にはもっと時間が掛かるだろう。もちろん、飛行場が出来るのが一番だけれど、その完成までのつなぎとして、水上飛行器、そして水上飛行器母艦は有用かもしれない。

「航空母艦から飛行器が発着艦できるようになれば、水上飛行器は要らなくなるって言う奴も、士官学校の同期にはいる。でも、水上飛行器にしかできないこともあると思うんだ。水上飛行器だけじゃない。そのうち、もっと別のことが得意な飛行器だって出て来るかもしれない。俺、そんな飛行器、たくさん見てみたいぜ」

「……本当に、輝仁さまは飛行器が好きね」

 熱く語る弟を見つめながら、私は微笑した。目をキラキラ輝かせている輝仁さまは、彼が初めて飛行器を見た時とちっとも変わらない。あの時抱いた情熱を持ち続けたまま、彼は未来に向かって前進している。

 と、

「飛行器のことを話している輝仁は、医学のことを語っている時の章子とそっくりだな」

輝仁さまと私のやり取りを黙って聞いていたお父様(おもうさま)が、ニッコリと笑いながら言った。

「目の輝きが尋常ではない。飛行器に夢中になっているのがよく分かる」

「はっ……」

 恐縮して頭を軽く下げた輝仁さまに、

「それは大変結構なことだが、蝶子(ちょうこ)にも飛行器のことばかり話して呆れられていないか、心配になってしまうぞ」

お父様(おもうさま)は真面目な表情で言った。

「そ、そんなことはっ……」

 お父様(おもうさま)の言葉に、輝仁さまの顔がたちまち真っ赤になってしまう。その様子に、私は思わずクスっと笑ってしまった。

「くそっ、(ふみ)姉上にまで笑われた……なんてことだ……」

 そう言って顔をしかめた弟を、

「何よ。何か、文句があるの?」

私は睨みつけた。

「ああ。めちゃくちゃ奥手な(ふみ)姉上に笑われたんだからな」

 輝仁さまは唇を軽く尖らせ、私に不満げな視線を向けた。

「だって、(ふみ)姉上と栽仁兄さまの婚約が内定してから、奥手な(ふみ)姉上が栽仁兄さまと話ができるのか、話をしたらしたで、医学や城郭のことばかり喋って、栽仁兄さまを呆れさせてないか、俺、心配だったんだぞ」

「わ……私が奥手なのは、自分でもよく分かっているけれど、……私、あなたにそんな心配をされていたの?!」

 私が思わず目を剥いて叫んだ時、

「あははははは……!」

お父様(おもうさま)がお腹を抱えて笑い始めた。

「な、なんですか、お父様(おもうさま)

 気色ばんだ私に、

「当たり前であろう。そなたは本当に奥手なのだから、輝仁が心配するのも無理はないわ。あははは……」

お父様(おもうさま)はなおも笑いながら、私にこんな言葉を投げた。

「陛下、確かにその通りではございますが、余り妃殿下を刺激なさいますと、繊細な妃殿下のお心が傷ついてしまいますから、その辺りで矛を収めて……」

 お父様(おもうさま)のそばに控えていた山縣さんが、お父様(おもうさま)を止めてくれる。しかし、

「山縣さん、ここで手を抜いてはなりません」

侍従室につながる扉を開け、大山さんが御座所に入ってきた。

「今度外遊なさる時には、妃殿下に、若宮殿下との馴れ初めや、今までの恋の遍歴を、根掘り葉掘り尋ねるようなお方が必ず現れます。その時に備えて、妃殿下にはもう少し、恋の話に慣れていただかなければなりません」

「ちょ……ちょっと、何を言っているの、大山さんは!しかも、無断で御座所に入って来るなんて……」

 私は臣下の無礼な行動を咎めようとしたのだけれど、

「なるほど。大山の申す通り。恋の話は、場を盛り上げる大切な話題の1つだからな」

私と一緒に大山さんを叱るべきお父様(おもうさま)は、大山さんを咎めるどころか、大山さんの言葉に賛同してしまっていた。

「では大山、列車が新橋に着くまで、章子がどういう経緯で栽仁のことを好きになったか、問い質すことにしようか」

「はぁ?!」

 私は椅子から立ち上がった。

「やめてください、お父様(おもうさま)!私の婚約が内定した直後に、私と栽仁殿下が2人で話していたところ、盗み見ていたじゃないですか!」

「しかしあの時、お前がいつから、なぜ栽仁を好きになったのかまでは、話題に出なかったな」

 お父様(おもうさま)はニヤリと笑うと、

「では章子、あの時話していなかった栽仁との馴れ初め、たっぷり語れ」

……とても楽しそうに私に命じた。

お父様(おもうさま)、俺も、先週大山閣下から、栽仁兄さまがカステラが好きな理由に(ふみ)姉上が関わっているって聞いたから、それを(ふみ)姉上に喋ってもらっていいですか?」

 輝仁さまもニヤニヤしながらお父様(おもうさま)に尋ねる。

「さ、妃殿下、どうぞご存分にお話しください。若宮殿下への思いの丈と、その思いがなぜ心に芽生えたかを……」

 大山さんも穏やかに微笑みながら、優しくて暖かい瞳で私を見据えている。

(そんなぁ!)

 ……こうして、列車が新橋に着くまで、私は苦手な恋愛話(コイバナ)を、お父様(おもうさま)と弟と大切な臣下とに強要されたのだった。

※一応、御料車は実際の“6号御料車”を念頭に置いて描写をしていますが、天皇乗降時の手順が分からなかったため、このような書き方にしています。ご了承ください。


※ちなみに、実際には、軍艦からの飛行機の離艦は1910年に成功したのが最初、着艦は1911年に成功したのが最初のようです。(なお、両方ともアメリカ軍艦)


※おまけその1:水上飛行器母艦“飛隼”主要性能諸元

(なお、幕末期に南部藩に購入され、後に明治政府の運輸船となった“飛隼丸(ひじゅんまる)”があり、“飛隼”という名前を持つ艦としては2代目)

 排水量:5720t

 全長:158.49m

 全幅:15.24m

 主缶:ヤーロー式重油専焼缶16基

 主機:パーソンズ式直結タービン2基

 最大出力:42000shp

 最大速力:28ノット

 航続距離:6500海里(16ノット)

 兵装:7.62cm(45口径)高角砲 8基

 搭載飛行器:2式水上飛行器8器

 その他:クレーン2基あり


※おまけその2:2式水上飛行器諸元

(単発複葉複座双浮舟式、木製骨組、羽布張り)

 全長:10.3m

 全幅:14.23m

 全高:3.98m

 自重:1220kg

 全備重量:1520kg

 エンジン:航空研究所3式エンジン 水冷V型10気筒250hp

 最大速度:160km/h

 航続距離:750km

 実用飛行上限高度:4400m

 乗員:2名

 兵装:1式7.7mm航空機銃×2

 

 なお、これで飛べるかどうかまでは考察しておりません。ご了承ください。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 更新お疲れ様です。 [一言] 章子、これは勅命である。余す事なく語るように。
[一言] この時代にV10とはまた不思議な気筒配置ですね。なにか参考にされたエンジンがあるのでしょうか
感想一覧
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