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転生内親王は上医を目指す  作者: 佐藤庵
第53章 1911(明治44)年大暑~1912(明治45)年春分
423/799

4:3:2

 1911(明治44)年12月17日日曜日午後3時、花御殿。

「……はい、今回も特に異常なし」

 聴診器の耳管を外しながら声を掛けると、紺色の和服を上半身だけ脱いだ兄は「ん、そうか」と頷いた。今日は、私が花御殿で兄を診察する日だ。兄夫婦がヨーロッパから戻って来てから、私は月に1度は花御殿に通うようになった。兄の診察をするだけではなく、兄と節子さま、時には、花御殿に遊びに来る迪宮(みちのみや)さまたちともおしゃべりをする。私にとっては、栽仁(たねひと)殿下や万智子(まちこ)と一緒にいる時と同じぐらい、心が安らぐ時間である。

「いつもありがとうございます、梨花お姉さま。嘉仁(よしひと)さまの診察をしてくださって……」

 和室の隅で正座していた節子(さだこ)さまが、私に軽く頭を下げる。妊娠6か月になった彼女のお腹は、私のお腹と同じように、少しふっくらしている。

「お安い御用だよ。次の週末から帝国議会が始まって、終わったらすぐ産休に入るから、しばらくここには通えなくなるけれど、動けるようになったら、また定期的に兄上を診察させてもらう」

 私がこう答えると、

「是非そうしてくれ。お前が俺の身体の状態をしっかり把握していなければ困るからな」

兄は着物を直しながら言った。

「ところで梨花、先月、俺が演習見学で出かけている間に、面白いものを見たそうではないか」

「面白いもの……?」

 言うことがよく分からず、首を傾げた私に、

「とぼけるな。オリンピックの予選会だ。お前が観客席にいることが分かって、役員一同が大慌てだったと、新聞でしっかり報じられていたぞ」

兄はムスッとしながら答えると、「で、どうだったのだ?マラソン競走で世界記録が出たのだろう?」と私に聞いた。

「うん。運動場に戻って来てからの戦いがすごかったわね。結局、東京高等師範学校の金栗(かなくり)くんが勝ったけれど。名前を聞いて、金栗くんが“史実”でも、私の時代に名前が残るくらい有名なマラソン選手だったことを思い出したわ」

「ほう、そうだったのか。“史実”ではどのような活躍をしたのだ?」

「後で斎藤さんに確認したら、彼は、“史実”では2回オリンピックに出場したんですって。“史実”でも今回のマラソンに出場して優勝して……ただ、記録は、“史実”の方がもう少し上だったみたいね」

「な、なんだと……2時間35分でも大記録だと思ったのに、それよりも上……?!」

 驚く兄に、「2時間35分でも、私の時代の世界記録よりだいぶ下だけれど」と指摘をしてから、

「原因は、道路が“史実”より舗装されていたからじゃないかって、斎藤さんは言っていた」

私は事情の説明を始めた。

「アスファルトや石で舗装された道路は、舗装されていない道路より硬い。東海道の川崎までの舗装は、“史実”ではこの時点でなされていなかった。それで、“史実”より、履いていた足袋が破けやすくなって、足を痛めてタイムが伸びなかったんじゃないか……斎藤さんも私も同じ結論を出したよ」

「なるほど。しかし、マラソンを走りやすくするために道路を舗装しないでおくという訳にもいかないだろう」

「そうね。私の時代なんて、舗装していない道路を見つける方が大変なくらい、舗装は当たり前になっていた。これから自動車を普及させることを考えると、道路舗装は進めないとね。大都市では区画整理事業とセットで。……だから、今回の競技会を主催した大日本体育協会に、“これで丈夫な靴を買って”と言って資金を寄付したの。お義父(とう)さまと相談してね」

 兄と節子さまにそう説明すると、

「そうですね。オリンピックが開催されるヨーロッパは、日本よりも道路が舗装されていますから、履物が余計に壊れやすくなります」

節子さまは頷いたけれど、

「そう言うお前が不機嫌そうなのは、何か問題が起こったのか?」

兄は私に苦笑を向けた。

「……金栗くんが、“履くのは靴じゃなくて足袋がいい”って譲らないのよ」

 私は兄に答えると、ため息をついた。「“靴は足袋より重いから、かえって走り辛い”って」

「それは確かに、金栗の言い分にも理がある。……しかし梨花、妙に大日本体育協会の事情に詳しいな」

「最近、嘉納(かのう)校長の食事療法を指導し始めたからよ。会った時に、嘉納校長が大日本体育協会のことを話してくれるから」

 私はまた大きなため息をついた。こちらは糖尿病の食事療法の話をしたいのに、嘉納校長ときたら、情熱的にスポーツ全般の話をし始めて、口を挟むスキをなかなか与えてくれないのだ。そのおかげで、日本のスポーツ事情には妙に詳しくなってしまった。嘉納校長には、大日本体育協会の名誉総裁就任を打診されたけれど、流石にそれはお断りした。

「そうか。……色々と忙しいな、梨花は」

「これで帝国議会が始まったら、もっと忙しくなるよ。本当にやんなっちゃう。しかも、私が議長になることは確定しているし……。昨日、陸奥さんから、“議長就任に向けての根回しが終わった”と報告されたよ」

「すごいですね、梨花お姉さま。今度は“仮”ではなくて、本当に貴族院議長になられるのですね。日本女性の憧れですわ」

 上ずった声で言う節子さまに、「皇族だからね」と言って私は苦笑した。

「実力でなれた訳ではない。私が議長に就任するのは、与野党と無所属議員たちの妥協の産物だよ。せっかくの機会だから、色々と勉強はさせてもらうけれど、この地位に皇族ではない実力のある女性が就けるようにならないと、女性の社会的地位が向上したとは言えないよ」

「……相変わらず、梨花お姉さまは自分に厳しくていらっしゃるわ。それが魅力の1つではあるのですけれど」

 私が事実を指摘すると、節子さまが少し寂しげに微笑みながら言った。

「だけど、お姉さまが歩かれる後ろに、日本の女性が歩む道が出来ているのも事実だと思います。それはご自身のためにもお認めになって欲しいです、お姉さま」

「お言葉はありがたく頂戴するけれど……ヤンチャできなくなるわねぇ」

 そう応じて軽く唇を尖らせると、兄も節子さまも声を立てて笑う。

 と、兄が真面目な顔になり、

「身体はきちんといたわれよ」

と私に言った。

「お前は今の貴族院にとってなくてはならない存在だが、腹の中の子供にとっても、かけがえのない存在なのだ。だから、自分の身体は大事にしろ」

「分かってるよ、兄上。極力、無理はしないようにする」

 私がそう答えると、兄も節子さまも、満足そうに頷いた。


 1911(明治44)年12月23日土曜日午後1時、東京市麴町区内幸町2丁目にある帝国議会議事堂。

「では、打ち合わせを始めましょう」

 およそ9か月ぶりになる、与党、野党、そして無所属議員たちの代表による議事打ち合わせ。貴族院書記官長の太田(おおた)峰三郎(みねさぶろう)さんの声で、議長室にいた全員が一斉に頭を下げた。

 出席者たちの一番上座に座っているのは私である。先ほど、午前10時から行われた集会で、ほぼ全会一致で議長候補者に選出された。正式にお父様(おもうさま)から貴族院議長に任じられるのは明日だけれど、議長になるのは100%確実なので、この席に座っている。

 私の右斜め前に座っているのは、与党・立憲自由党の打ち合わせ担当者である大木(おおき)遠吉(えんきち)伯爵だ。7月に行われた伯子男爵議員の選挙で、無事再選を果たした。大木さんの右隣りには野党・立憲改進党の渋沢(しぶさわ)栄一(えいいち)男爵が座っている。彼も7月の選挙で再選された。渋沢さんの向かい側には、私の叔父で、鷹司(たかつかさ)公爵がまとめている政党に属さない議員たちの打ち合わせ担当者である千種(ちくさ)有梁(ありはる)さんがいる。叔父も7月の選挙で、子爵議員の中でトップの得票数で再選された。旧公家たちの票だけではなく、与野党の息のかかった子爵たちの票が集まった結果だろう。

 そして、

「よろしくお願いします、妃殿下」

私の左斜め前、大木さんの真向かいの席で鷹揚に頭を下げたのは、徳川宗家第16代当主で貴族院公爵議員でもある徳川家達(いえさと)さんだった。世が世なら、江戸幕府の将軍として日本を治めていた人だ。なぜ彼がここにいるかというと、先ほどの集会で、圧倒的な得票数で副議長候補者に選出されたからである。おそらくこれも、与野党、そして無所属の議員たちに対して根回しが行われた結果だろう。

「こちらこそ、家達公。経験の浅い身ですから、3月に仮議長を務めた時は、どうすればよいかと戸惑うばかりでした。ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします」

 前回の帝国議会で、私が仮議長に選出されるまでは、家達さんが貴族院の議長を務めていた。それが、梨花会の策謀により、“病気”ということで本会議を欠席し、議長の権限を私に譲ることになったのだ。私に対して、良い感情は持っていないだろう。丁重に挨拶をすると、

「ご丁寧なあいさつ、痛み入ります。妃殿下のような方と一緒に仕事が出来るのは、私の喜びとするところです」

家達さんは穏やかな声で、けれど表情を動かさずに私に返した。

(本心が見えにくいなぁ……)

「過分なお言葉を頂戴いたしまして、ありがとうございます。……では、早速打ち合わせを始めましょうか。今日は、特別委員の各党派への割り当てをどうするかを決めるのでしたね」

 私は思ったことを顔に出さないように注意しながら、話し合いの口火を切った。

「ええ。7月の選挙で、貴族院の勢力図がだいぶ変わりましたからね」

 大木さんが私の言葉にこう応じた。

 7月の伯子男爵議員と多額納税者議員の選挙の結果、現役軍人を除いた貴族院議員の総数260人のうち、立憲自由党に属する議員は115人、立憲改進党に属する議員が87人、どちらの政党にも属さない議員が58人となった。今まで与党・野党・無所属で約3分の1ずつ分け合っていた議席の配分が動いたのだ。

 きっかけは、国軍次官を退き、貴族院議員に転身することにした桂さんの動きである。実は、桂さんは極東戦争の功績により、東郷海兵大将や児玉さん、山本さん、斎藤さんとともに、5年前に男爵を叙爵された。立憲改進党に入党した桂さんは、7月の選挙に当選するため選挙活動を繰り広げ、見事男爵議員の座を手にした。そして、政党に属するのか、それとも無所属を貫くのか決めかねている新人議員たちに、

――あなたも立憲改進党に入りませんか?

と勧誘を掛けたのだ。桂さんも新人議員ではあるけれど、国軍次官だけではなく内務次官も務めたことがあり、おまけに、極東戦争で功績を立てたという大物である。態度を決めかねていた新人議員たちが、桂さんのニコポン……いや、笑顔に負け、次々と立憲改進党に入党した。一方、立憲自由党も、侯爵議員の西園寺さんだけではなく、原さんや、総裁の陸奥さんまで参加して貴族院での党勢拡大を図った。その結果、貴族院では、政党勢力が占める議席が大幅に増加したのである。

立憲自由党(よとう)立憲改進党(やとう)、無所属の比率は、おおよそ4:3:2です。ですから、特別委員が9人の場合は、立憲自由党から4人、立憲改進党から3人、無所属から2人の議員を出せばよろしいのではないかと思います」

 大木さんの言葉に、「その通りですな」と渋沢さんが答え、叔父も黙って頷く。家達公は、口も、そして表情も動かさず、椅子に座ったまま黙っていた。

(場の決定に従う、ということなのか、それとも思うところがあるのか……本当に、本心が読めない人だなぁ)

 そう思ったけれど、家達さんの意思は確認しなければならない。私は首を左に動かして、家達さんの方を向くと、

「私も、大木さんのおっしゃったやり方が、一番公平なのではないかと考えますが、家達公はどうお考えですか?」

と尋ねた。

「それは……」

 家達さんは一瞬目を瞠ると、

「妃殿下のおっしゃる通り、それが一番公平な方法だと思います」

と答えた。どうやら、私から発言を求められるとは思っていなかったらしい。

「では、それで決まりですな」

 私の真向かいの席に座った太田さんは、そう結論を出すと、

「特別委員が15人の場合は、いかがいたしましょうか?」

と一同に尋ねた。本当に重要な法律案を議論する場合は、今後の協議を付託する特別委員は9人ではなく、15人に増やされるのだ。

「4:3:2で正確に分けると、6.7対5対3.3になりますね。人体をぶった切るわけにはいかないからなぁ」

 叔父はそう言って苦笑すると、「妃殿下はどうお考えで?」と私に発言権を投げた。

「……特別委員が15人になるのは、本当に重要な法律案だけですから、めったにないこととは思いますけれど、備えておく必要はありますからね。ご出席の皆様方は、所属なさっている党派からどのように指示を受けていらっしゃいますか?」

 私は一同を見渡しながら尋ねた。それぞれの意見が分からなければ、話をまとめることもできない。

「特に……総理には、“妃殿下の御指示に従いたまえ”とだけ言われました」

「我が党もです」

「鷹司公も、そうおっしゃっていました」

 大木さん、渋沢さん、そして叔父が順々に発言する。要するに、私に一存する……梨花会の意思はそういうことらしい。

(15人を比率に従って分けるというのは、なかなか難しいけれど……)

 ふと、視線が左側から私に注がれているのに気が付いた。家達さんだ。私が視線を動かした瞬間、家達さんは慌てて目を逸らし、何事も無かったかのようにまた視線を自分の正面に向けた。

(出方を見られているなぁ……。まぁ、仕方ないことではあるけれど)

 おそらく、私が発言したら、何かしら批評を加えようと考えているのだろう。向こうに先に発言権を譲る手もあるけれど、発言権を私に返してくる可能性も高いし、“この程度のことも考えられないのか”と思われる可能性もある。

「……では、私見を述べさせていただいてもよろしいでしょうか?」

 私は一同を見渡すと言った。

「流石に、全議員の所属党派の比率に従って、きっちりと委員の数を決めるのは難しいです。けれど、現在の各党派の勢力差もある程度反映させなければ、伯爵・子爵・男爵の皆さま、そして全国の高額納税者の皆さまの意思が反映されないという事態に陥りかねません。ただ、7月の改選が終わった後に、無所属議員が何人か政党に属したという話も聞きました。それを考えると、7月の時点での有権者の意思をある程度反映させるには、無所属の議員の比率を少し多くする必要があります。ですから、立憲自由党(よとう)は6人、立憲改進党(やとう)は5人、無所属は4人……こう分けるのが公平ではないかと思います。各党派の人数に大幅な変動が生じたら、会期中でも特別委員の割り当て数を調整するということにすればよろしいかと思いますけれど、いかがでしょうか?」

 すると、

「私もそのように考えます」

家達さんがこう言って、軽く頭を下げた。その瞬間、議長室の空気が少し緩んだ気がした。

「そ、それでは、妃殿下のおっしゃった、立憲自由党6人、立憲改進党5人、無所属4人でよろしいでしょうか?」

 太田さんの問いかけに、議長室にいた私以外の人間が一斉に首を縦に振る。そのまま、打ち合わせの話題は明後日の集会の確認事項へと移り、打ち合わせは午後1時50分に終了した。

「……見事な御采配でした」

 各党派の打ち合わせ担当者たちが議長室から立ち去ると、家達公が私の方を向いてこう言った。

「恐れ入ります。……“中立でありたい”と考えたまでのことでございます。若輩者ですから、至らないところも多いと思います。何かございましたら、どうぞご遠慮なくご指摘いただければ幸いです、家達公」

 私はへりくだって答えた。相手は年上である。しかも、私に貴族院議長の地位を奪われてしまった人である。ある程度は、相手を敬う態度を見せないといけないだろう。

 と、

「私が休んでいた間の議事録を拝読させていただきましたが、初めてにも関わらず、堂々と議長の務めを果たしておいででした。それに、ごくたまにあった議事進行の妨げになる発言も、適切に処理なさっておいでで、頭の回転が速い方なのだと感じました」

家達さんはこんなことを言い始めた。

「これは過分なお言葉を……」

 頭を下げながら、この人は何を考えているのだろう、そんな疑問が頭に浮かんだ。私に対する家達さんは、全く表情を変えない。

「どうやら妃殿下は、私が教えなくても、この国の貴族院の議長がどうあるべきか、お分かりになっていらっしゃるようです。3月の仮議長選挙でも、今日の集会の議長候補者選挙でも、妃殿下は白票を投じられたでしょう。それは“妃殿下が賛成なさったものに賛成する”という流れを貴族院議員の中に作らないためだと愚考いたしましたが……違いますか?」

「その通りです。皇族という身分は、この貴族院において、折角の議論を木っ端微塵に打ち砕いてしまうダイナマイトのようなものです。徳川宗家16代と同じように」

 私がそう言った瞬間、家達さんの顔が緩んだ。口が笑った形になった後、たちまち元の真一文字に戻る。

「……確かにおっしゃる通りです。恐れながら、私よりも妃殿下の方が、爆薬の威力が大きいように思います」

「否定はできませんね」

 私は微笑しながら言った。公爵よりも皇族の方が、もちろん身分は上である。

「妃殿下」

 家達さんが私を呼んだ。

「何でしょうか?」

 私が首を傾げると、

「……今、この帝国議会では、極めて理性的に議論が行われています」

生真面目な表情に戻った家達さんは、私に語り掛けるように言った。

「帝国議会の開設当初からその傾向はありましたが、次第に議論が洗練されてきました。時には、私がかつて傍聴したイギリスの議会よりもまともではないかと思えるような議論が繰り広げられることもあります」

 確かに、家達さんの言う通りだ。帝国議会が開設されて20年が過ぎた。梨花会の面々が政党に入り、2大政党制を根付かせるために、政党の構成員たちを指導した結果、帝国議会では極めて建設的な議論が行われている。政党がつまらない揚げ足取りをしあうこともない。

「妃殿下の議会でのお振舞い……それは妃殿下がお考えになっている以上に、議会で行われる議論に影響します。これは言い過ぎかもしれませんが、今の議会での議論の質が、妃殿下のお振舞い1つで、上がる可能性も下がる可能性もございます。そのことを念頭に置いていただきますよう、お願い申し上げます」

 家達さんはそう言うと、私に向かって最敬礼した。

「……御忠告、ありがとうございます」

 私も家達さんに負けないくらい、深く頭を下げた。

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[気になる点] 今の議会はまさに「目立つためにくだらない質問を吐くバカ」のすくつ(何故か変換できるけどしない)ですからねえ 党首討論はもっとやって欲しいところ [一言] 済みません、感想に微妙になっ…
[一言] あけましておめでとうございます、 昨年は楽しい作品ありがとうございました今年も楽しみに次の更新待ってます。 元々比較的意識高い系の人たちの集まりだった明治期の偉人たちが悪例として梨花の時…
[良い点] 更新お疲れ様です。 [一言] 国会中継をごくたまに見ますけど、あれって議論なんですかね? 「野党議員からの質問にカンペを見ながら答えるだけの内閣」と「下らない質問を繰り返す野党議員」。 私…
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